研究課題/領域番号 |
20K01745
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07060:金融およびファイナンス関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
浅野 貴央 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (40423157)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 曖昧性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究プロジェクトのテーマは以下の3点にまとめることができる。 ①2つの金融資産が曖昧さを伴う資産(ambiguous assets)であり、かつ独立でない場合の、最適ポートフォリオ問題に関する分析、②投資家の意思決定は、曖昧さに対する態度だけに依存するのかに関する分析、③risk measureと曖昧性回避の関係性に関する分析、の3つのテーマを掲げる。
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研究実績の概要 |
2022年度は以下の3つの研究テーマを柱として研究を行った。 1.前年度に引き続き、Klibanoff et al. (2005, Econometrica)のモデルに基づき、曖昧性への態度が、意思決定者の投資行動にどのような影響を与えるかについて分析を行った。二つの確率変数を効用関数の変数としてモデルに取り込んだ上で、最適ポートフォリオに対して創刊が与える影響について、リスクと曖昧性の2つの枠組みで分析を行った。さらに、確率優位の概念を導入し、最適ポートフォリオに与える効果を分析した。2022年度中に完成させることはできなかったが、2023年度の早い時期に完成させ、国際的学術誌に投稿する。 2. 中所得の罠に関する研究を行い、国際的学術誌に投稿、採択された。また、技術選択に関する研究を行い、本研究も国際的学術誌に投稿、採択された。 3. Chateaunef et al. (2007) が提唱したneo-additive CEUについて、新たな視点から公理化を行った。この研究は、uncertainty lovingとuncertainty averseに関連付ける公理群と、確実性等価に関連付ける公理群という、二つの公理群を発見し、この選好の新しい経済学的な意味付けを与えた。2022年度中に論文を完成させ、Discussion Paperとして公刊し、現在、論文の再改訂中である。2023年度の早い時期に国際的学術誌に投稿する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2本の論文が国際的学術誌に採択され、また、国際的学術誌に投稿中の論文が3本あるため、このように評価する。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度については、完成が近い研究が3本あるため、これらの研究をできるだけ早い時期に完成させ、国際的学術誌に投稿する。順調に研究が進んでいるため、これまで通りのペースで研究を推進する予定である。
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