研究実績の概要 |
本研究では,近年飛躍的な進展を遂げている情報技術を通じ資産価格評価のための分析基盤・分析の枠組みを確立し,その利点・課題を明らかにすることを試みる. 本年度においては,昨年度までに構築した企業属性データベースを基に企業の研究開発活動の多角化の影響について分析を行った.本分析では,自然言語処理を通じ,企業の知的財産に関するデータのベクトル化を行い多角化度合いと企業価値の間に一定の関連性があることを見出している. また,本年度はオルタナティブデータなどを含むデータベースの拡張も継続的して取り組んでいる.具体的には,昨年度より取り組んでいる知的財産に関するデータについて,これまでベクトル化のデータは1種類であったところを2種類以上のデータにすることで精度の改善を試みている.本年度においては,基礎的な分析を実施し,実行可能性を確認している. これらの研究成果の一部は,Information Technology and Management, New Frontiers in Artificial Intelligence, Lecture Notes in Computer Science, Springer, Agents and Multi-Agent Systems: Technologies and Applications, Springer, INFORMS Annual Meeting, The 8th IEEE/ACIS International Conference on Big Data, Cloud Computing, and Data Science Engineering, 証券アナリストジャーナル, FP協会 FPフェアin仙台,人工知能学会 ビジネス・インフォマティクス研究会, 経営情報学会 全国研究発表大会などにおいて報告を行っている.
|