研究課題/領域番号 |
20K01776
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07060:金融およびファイナンス関連
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
奥山 英司 中央大学, 商学部, 教授 (70364221)
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研究分担者 |
播磨谷 浩三 立命館大学, 経済学部, 教授 (90347732)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 資産運用会社 / 証券会社 / 投資信託 / 資産運用業 / 証券業 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、資産運用業や証券業に関し、以下の①から③について明らかにする。本研究は、わが国における資産運用の実態への理解を深め、さらに金融規制や家計の資産選択の分析等につながるものである。 ①わが国の金融システムにおいて重要性を増す資産運用業の経営特性について、生産性や効率性の観点から検証を行い、設立母体などとの因果関係を明らかにする。 ②資産運用業の成長を左右する投資信託のリターンの決定要因について、不動産投信との比較などから実証的に検証する。 ③フローからストックへの転換が顕著となっている大手の総合証券会社のビジネスモデルについて、変化の背景や成果の現状を実証的に検証する。
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研究実績の概要 |
本研究は、わが国の金融システムにおいて重要性が高まっている資産運用業の特性及び関連する証券会社の特性を、実証的に明らかにすることを目的としている。 本研究では、次の3つに注目した研究を行っている。(1)資産運用業の特性について生産性や効率性の観点から検証を行い、設立母体などとの因果関係を明らかにする、(2)資産運用業の成長を左右する投資信託のリターンの決定要因について、不動産投資信託との比較などから実証的に検証する、(3)大手の総合証券会社のビジネスモデルについて、変化の背景や成果の現状を実証的に検証する。 それぞれの研究について、下記のように進めている。(1)は公表データを集めて実証分析を行い結果の検証をしている。資産運用会社の特性や再編の経緯などを整理して、論文にまとめているところである。(2)は投資信託に関するデータを集めて分析を進めている。今後出版される書籍の一章として発表することが決まっており、また関連する研究も進めている。不動産投資信託(J-REIT)についても個別データを入手し、分析に利用するデータとして整理をしている。(3)については、オンライン証券会社と伝統的な証券会社の比較について論文にまとめ投稿をした。近年では個人投資家に対するオンライン証券会社の重要性が高まっており、この研究は今後の証券業のあり方の検証につながるものである。今後レフリーからコメントを受け取るため、それに対応する予定である。 これら3つについて、研究を進めて論文としてまとめている最中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により、データの収集や整理が遅れた。このため全体の進捗が遅れることとなった。
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今後の研究の推進方策 |
資産運用会社の特性については、実証分析を進めており、結果がまとまったら論文として投稿する予定である。また、投資信託のリターンの決定要因については、書籍の一章として発表するとともに、その研究を進めて論文にまとめて投稿する予定である。総合証券会社とオンライン証券会社を比較し、証券会社の特性を明らかにする研究については、論文をまとめて投稿済みのため、今後はレフリーからのコメントに対応する予定である。 共同研究者と分担して分析を行い、分析結果を相互に検証してより良い分析を進めているところであり、その結果を論文としてまとめる作業に注力する予定である。
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