研究課題/領域番号 |
20K01808
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07070:経済史関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
張 暁紅 香川大学, 経済学部, 教授 (00452722)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 中華人民共和国期創成期 / 瀋陽 / 工業化 / 国営企業 / 公私合営 / 社会主義体制への移行 / 瀋陽市 / 都市経済 / 中国東北 / 重工業化 / 経済回復 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、1948-1956年までの都市商工業者の実態究明を2点について検証する。 ①中国東北地域の代表的な商工業都市である瀋陽市を事例として、商工業者の多様な再編過程を解明する。分析にあたっては政策と実態経済、経済主体間の相互関係を重視する。 ②上記の実証成果を踏まえ、「満洲国」期については、工業化が「継続的」であったか「断絶的」であったかの視点から、そして計画経済体制への再編については、その前提条件整備の有無の観点から対象時期の移行期としての歴史的意義を究明する。
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研究成果の概要 |
1.成果①:学術論文4本。「国共内戦下の工業化―哈爾濱・瀋陽を移動する軍需生産」、「旧日系企業の再編と『南廠北遷』―瀋陽・哈爾濱の重工業化の新展開」、「旧日系企業の下請から新中国の担い手へ―瀋陽における中国機械企業の変容」、「急がされた社会主義改造―加工訂貨の効用と瀋陽・哈爾濱」。1948-56年までの瀋陽商工業者の実態を検証した本課題は、商工業者の社会主義経済の形成につながる多様な再編過程ならびに、「満洲国」期の工業化がその後の東北地域の工業化との断絶と連続的な側面を解明した。 2.成果②:研究資料の収集と整理。収集・整理できた資料が多く、今後の研究にも寄与する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1.最大都市瀋陽は「満洲国」期から総合的に工業が発展して、重工業も比重が大きかった。中華人民共和国建国後も工業拠点都市としての役割を果たした。戦前と前後のつながりという点では、瀋陽は東北地域のほかの都市と異なる様相があった。本研究は満洲国期、内戦期、中華人民共和国創成期の3つの時期における瀋陽の工業化にみられる連続的・断絶的な側面を提示した。 2.中国共産党による社会主義工業化、ならびに資本主義経済に対する社会主義改造の実態とそれがもつ歴史的な意義を検証した。
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