研究課題/領域番号 |
20K01824
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
高尾 義明 東京都立大学, 経営学研究科, 教授 (90330951)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | ジョブ・クラフティング / プレシニア従業員 / 仕事の意味 / ポストオフ / 関係性クラフティング / プレシニア社員 / ワーク・アイデンティティ / キャリア・ステージ / 組織行動 |
研究開始時の研究の概要 |
従業員の自発的な職務再設計であるジョブ・クラフティングは、ワーク・エンゲージメント向上などのポジティブな結果を導くとされ、近年注目が高まっている。しかし、ジョブ・ クラフティングがさらなるジョブ・クラフティングを促進するという、ジョブ・クラフティ ングの継続的遂行メカニズムは十分に検討されていない。そこで、ワーク・エンゲージメントの向上が特に求められているプレシニア層に焦点を当てた定性的・定量的研究を通じて、ジョブ・クラフティングの継続的遂行が生まれる条件の解明に取り組む。
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研究成果の概要 |
ジョブ・クラフティングによってもたらされた仕事の意味やアイデンティティの変化が、さらなるジョブ・クラフティングにつながるプロセスが解明されていない。そこで、その活性化が重要な課題となっているプレシニア層の従業員を対象に、そうしたプロセスを検討した。ポストオフ(役職定年)経験者を対象にした質問紙調査の分析から、年齢包摂的風土が、ポストオフ直後のジョブ・クラフティングを促進し、ジョブ・クラフティングの継続をもたらすことが示唆された。また、プレシニア層にとって特に重要な関係性クラフティングが仕事の意味を高めるプロセスを説明する理論的枠組みを提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年学術界のみならず実務界でも注目されているジョブ・クラフティングを取り上げ、プレシニア期の従業員を対象として、これまで十分に明らかになっていなかったジョブ・クラフティングの継続メカニズムの一端を明らかにした。また、先行研究レビューをもとに、理論的な検討が不十分であった関係性クラフティングを取り上げ、仕事の意味を高めるプロセスについてのフレームワークを提出した。プレシニア期の従業員の活性化は重要な社会的課題として認識されており、そうした課題の解決に向けて本研究の知見を活用しうると考えられる。
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