研究課題/領域番号 |
20K01826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 文教大学 |
研究代表者 |
西尾 好司 文教大学, 情報学部, 教授 (50711602)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 組織間連携 / プログラムマネジメント / プロジェクトマネジメント / 制度的実践 / 研究支援人材(URA) / バリューチェーン / 産学共同研究 / リーダーシップ / 制度的企業家 / 組織間関係 / Co-location / プログラム / 信頼 / 産学連携 / 共同研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、成果が実用化された大型の産学共同研究を対象に、研究開発から実用化までを長期的に追跡し、実用化に向けたリーダーの役割、チーム内で発揮されたリーダーシップの特性や機能分担など、成果の実用化に向け産学共同研究に求められるリーダーシップの要件を考察する研究である。
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研究実績の概要 |
本研究は、大型産学共同研究のマネジメントにおいて重要な要素であるリーダーシップを対象とし、複数の大型産学共同研究を研究開発から実用化まで長期的に追跡し、大学や企業のリーダーの役割やリーダーシップの特性を探る研究である。 2023年度は、大型産学共同研究を牽引する大学や企業のリーダーの特性に関し、チームの共有意識の醸成、実装に向けた全体像の共有や研究者の育成など、サーバント・リーダーシップの観点から検証した。また、新しい産学共同研究の仕組みの制度化にも大きな役割を果たしていたので、新たな仕組みを学内で制度化する、つまり新しい制度を創造するリーダーとして、どのような行動をしたのかを調査・分析した。さらに、リーダーの産学共同研究の初期段階の経験が、産学共同研究のテーマに対する問題意識やマネジメントスタイルに影響を与えていた事例があったことから、2023年度は追加研究項目として、本研究の対象の研究者が実施した産学共同研究を辿り、過去の産学共同研究の影響の調査・分析を行った。 研究成果として、大阪大学のシンポジウムにて、「大阪大学共同研究講座・協働研究所の意義」というタイトルで、共同研究講座プログラムを牽引してきた工学研究科に焦点を当て、部局レベルでの運用の重要性を報告した。その他に、プロジェクトマネジメント学会 論文賞(2023年8月)に表彰された。表彰対象は、2022年度に投稿・掲載された論文(西尾好司・関哲朗(2022)「産学共同研究の成功確保に向けたフォーメーションに関する事例研究」プロジェクトマネジメント学会誌 Vol.24,No.3 15-29)が対象である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
以下の追加研究を行ったため、文献やインタビューなどの追加の調査などのデータ収集が必要となり、当初の予定から遅れることとなった。そのため1年延長した。 (1)大学が創設した産学共同研究拠点の設置・運営の制度化の過程を、大学や企業のリーダーがどのように関わったか制度的実践の理論からの分析の中で、2023年度に研究報告を行ったシンポジウムで、新たな調査の視点が明らかになったことから、文献調査やインタビューの対象を増やして研究を進めた。 (2)2023年度に、対象とした大型産学共同研究におけるリーダーの初期段階の産学共同研究が、研究に対する問題意識の形成やマネジメントスタイルに与えた影響の分析を追加した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は最終年度として、大型産学共同研究におけるリーダーシップに関して、その特性やリーダーの役割、リーダーの研究に対する問題意識や産学共同研究のマネジメントに与える初期の産学共同研究の影響、新しい産学共同研究の仕組みの制度化に影響を与えるリーダーの行動などを分析する。それらの分析を踏まえて、様々なタイプのリーダーシップが提唱されている中で、どのようなリーダーシップが大型産学共同研究において適しているのかを考察する。
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