研究課題/領域番号 |
20K01835
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 日本大学 (2021-2022) 明星大学 (2020) |
研究代表者 |
兒玉 公一郎 日本大学, 経済学部, 教授 (70610343)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 技術蓄積 / 外部技術の内部化 / ラディカルな技術変化 / 変革と安定 / 資源獲得パターン / 技術の組織的獲得 / イノベーション / 外部資源の内部化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の基底にある問題意識はラディカルな技術変化によってもたらされる不安定な環境に柔軟に適応できるような組織能力が,いかに獲得され,活用されるかというものである。 特に本研究課題では,企業が環境変化に適応する上で不可欠である「技術」に焦点を当て,その獲得(①組織内部での技術蓄積,②外部技術の内部化)と活用のパターンに関して分析を試みる。分析に際しては、企業内部の組織プロセスに関する丹念な事例分析によって,技術の蓄積・展開のパターンに関する事例記述を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究課題では,企業が環境変化に適応する上で不可欠である技術に焦点を当て,その獲得(組織内部での技術蓄積,外部技術の内部化)と活用のパターンに関して分析を試みた。分析対象として,富士フイルムとTDKの2社を取り上げ,丹念な事例分析によって,両社における技術の蓄積・展開のパターンに関する事例記述を目指して,調査を実施した。そこで念頭に置かれていた問題意識は,ラディカルな技術変化によってもたらされる不安定な環境に柔軟に適応できるような組織能力がいかに獲得され,活用されるかについて明らかにすることであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第1に,外部資源の内部化・統合プロセスに関する技術・組織的側面からの理解を深化しうる。M&Aの手法や成果に関しては,従来までファイナンス領域での議論が中心であったものの,本研究ではM&A後の技術融合の組織プロセスに光を当てる。これは,特に2000年代以降の日本企業の組織特性に関する経験的事例の蓄積とアップデートを図ることで,日本企業研究の間隙を埋めることができると考えられる。 第2に,近年,注目を集めているダイナミック・ケイパビリティ論に,日本企業をベースにした知見を提供することで,当該領域での議論への理論的貢献が期待される。
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