• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

分社化戦略の実行要因とその効果分析:アントレプレナーシップと家族企業の視点から

研究課題

研究課題/領域番号 20K01841
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07080:経営学関連
研究機関京都産業大学

研究代表者

久保 亮一  京都産業大学, 経営学部, 教授 (80339754)

研究分担者 沈 政郁  京都産業大学, 経済学部, 教授 (70706499)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード経営戦略 / 分社化 / コーポレートアントレプレナーシップ / コーポレートベンチャー / コーポレート・アントレプレナーシップ / 家族企業 / アントレプレナーシップ
研究開始時の研究の概要

本研究は、「どのような理由によって日本企業が分社化戦略を実行するのか」、そして「その分社化戦略が業績にどのような影響をもたらすのか」を定量的・定性的に検討する。
分社化戦略をとらえる2つの視点として、「コーポレート・アントレプレナーシップ(既存企業の企業家活動)」と「家族企業(ファミリービジネス)」を採用する点に特色がある。予想される本研究の結果として、分社化の理由やその効果が定量的・定性的に明らかになる。さらに、CEや家族企業の観点からの変数を検討することにより、分社化研究およびこれらの分野において、理論的貢献や新たな発見事実を得られることが期待できる。

研究実績の概要

本研究の目的は、「どのような要因によって日本企業が分社化戦略を実行するのか」、そして「その分社化戦略が業績にどのような影響をもたらすのか」を定量的・定性的に検討することである。
2023年度に行った作業は2つある。
1つは、実施した日本企業の分社化行動にいたる要因に関する定量分析の結果では、スラック資源が分社化に影響を与えないことが判明した。分社化のパターンは新規事業を目的とするものに限定して分析を行っている。分析結果と異なり、ペンローズを嚆矢とする先行研究においての見解は、新規事業をするにあたって余剰資源が必要であることを強く主張している。日本企業において既存事業と距離のある新規事業を通じた分社化の際に、なぜ余剰資源が関係しないのかを文献調査を通じて検討した。
もう1つは、仮説設定にあたって文献レビューした内容を参考にしながら、分社化の発生要因として考えられる独立変数を次のように設定して定量分析を行った。具体的には、経営陣に関わる変数、人的・財務スラック変数、企業内部資源に関わる変数、外部環境変数である。現在は文献レビューをふまえながら、定量的な結果を説明するロジックを整理している段階にある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究計画より遅れている理由は、インタビュー調査を実施できていない点にある。分析結果を解釈する段階にあるが、インタビュー調査の内容を援用できていない。どのような際に、分社化を行うのか、という点を実際の戦略策定者にヒアリングする必要がある。

今後の研究の推進方策

2023年度に行った分析結果をまとめ、2024年度は論文執筆を行う予定である。テーマは、企業外部におけるコーポレートベンチャー(分社化)の発生要因になる。メインとなる視点はスラック資源とRBVに設定する。さらに、戦略実施後のパフォーマンスについては、DIDの手法を用いてテストすることを予定している。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 オープンアクセス 3件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 黒字病院と赤字病院におけるコスト要因の比較分析2021

    • 著者名/発表者名
      久保亮一
    • 雑誌名

      京都マネジメントレビュー

      巻: 38 ページ: 193-202

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 日本企業が分社化する要因2020

    • 著者名/発表者名
      久保亮一
    • 雑誌名

      京都産業大学総合学術研究所所報

      巻: 15 ページ: 137-144

    • NAID

      120006894987

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本企業のグループ化の進展(1990-2015) : 大規模データで平成を振り返ってみえたこと2020

    • 著者名/発表者名
      沈 政郁、久保 亮一
    • 雑誌名

      京都産業大学世界問題研究所紀要

      巻: 35 ページ: 203-215

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] The interdependency of cash flow rights and voting rights on post-acquisition value2020

    • 著者名/発表者名
      Kim Wang, Bari Bendell, Ryoichi Kubo and Ezekiel Leo
    • 雑誌名

      Asia Pacific Management Review

      巻: - 号: 3 ページ: 177-187

    • DOI

      10.1016/j.apmrv.2019.12.003

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi