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社会が求める非認知能力モデルの構築と中小企業支援のための利活用法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K01842
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07080:経営学関連
研究機関大阪商業大学

研究代表者

太田 一樹  大阪商業大学, 総合経営学部, 教授 (10278880)

研究分担者 芳賀 麻誉美  大阪経済大学, 経営学部, 准教授 (60327963)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード非認知能力 / 社会人基礎力 / 新卒採用 / 中小企業 / 構造方程式モデリング / 社会関係資本 / 事業承継
研究開始時の研究の概要

中小企業の人材確保と離職防止には、求める能力や人材像を明確にすることが必要である。新卒採用者に求める能力を安定的に測定し、大企業と中小企業の差異を縦断的・横断的に比較するために「社会人基礎力」の活用が考えられるが、学術的研究の進む「非認知能力」を網羅しておらず、企業調査に適した調査尺度も提案されていないという問題がある。
本研究では「デスクリサーチ」と「企業サーベイリサーチ」を実施する。本研究により、中小企業の新卒採用の特徴を詳細に記述し、客観指標と数値に基づいた適切な採用人事法を企業視点で提案する。さらに、候補者自身が自分の長所短所を把握し、能力を活かせる企業を探す方法・ツールを提示する。

研究実績の概要

「1.デスクリサーチ(2次データ分析および文献研究)」と「2.企業サーベイリサーチ」を行う。「2.企業サーベイリサーチ」は①定性調査と②定量調査の2つで構成される。
当初は、1年目に「1.デスクリサーチ(2次データ分析および文献研究)」と「2-①.企業サーベイリサーチ(定性調査)」を行い、2年目に「2-②企業サーベイ リサーチ(定量調査)」を行う。さらに3年目はツール開発のほか、全体のまとめを行う予定であった。
しかし、新型コロナ感染症蔓延のため、研究の延期を余儀なくされ、2年目に「1.デスクリサーチ(2次データ分析および文献研究)」のみを行い、3年目に対面を基本とする面接調査「2-①. 企業サーベイリサーチ(定性調査)」の一部を行った。
予定していた定性調査の対象企業への訪問面接が感染症予防対策のため困難であり、オンライン対応も、業績悪化や取引先との調整を含むコロナ感 染対策のために忙殺されていることを理由に延期の申し入れがあったことによる。また、新型コロナ感染症の拡大・縮小が繰り返されることで企業の業績が安定しないこともあり、企業の採用方針が定まらず、さらに調査環境の好転が見込まれなかったため、4年目にあたる2023年度に「2-②.企業サーベイリサーチ(定量調査)」を延期する予定であった。
しかし、4年目にあたる2023年度も、対象とする中小企業では、コロナ時における借入の返済や、従業員の再雇用が進まないことの影響により、平常ではない雇用環境が続いたため、本年度も大規模な定量調査の延期を余儀なくされた。
そのため本年度も、研究申請時に行っていた予備的研究のまとめや発表、関連する研究成果の報告、論文執筆などを中心に行ったため、本研究そのものの成果は限定的である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

これまでの研究の遅れを取り戻すように研究を実施する予定であったが、対象とする中小企業では、新型コロナ感染症の影響が長引き、企業が求める非認知能力を測定するには望ましくない状況にあるため、「2-②.企業サーベイリサーチ(定量調査)」を延期した。

今後の研究の推進方策

昨年度行った変更後のスケジュールでの完了も難しい状況だと判断したため、再度、次年度まで研究期間を延期して研究を完了させることとしたい。今後は、本年度までに一部を実施した「2-①.企業サーベイリサーチ(定性調査)」を行うとともに、「2-②企業サーベイリサーチ(定量調査)」についても実施し、研究全体の考察や分析、研究含意の提起を完了させたい。
ただし、今後も新型コロナ感染症等による行政や大学側からの注意喚起状況、および本研究対象である中小企業のおかれている環境等を熟考しながら、適宜、研究環境の妥当性を判断して、研究内容および計画を柔軟に変更する予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (7件) (うちオープンアクセス 5件、 査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 中小企業の社会的取組みの意義と効果:利益創出のメカニズムを踏まえて2023

    • 著者名/発表者名
      太田一樹
    • 雑誌名

      商工金融

      巻: 2023年12月号 ページ: 1-2

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 社外ネットワークの再評価と価値創造:中規模企業の事業承継を事例として2023

    • 著者名/発表者名
      服部 繁一、太田一樹
    • 雑誌名

      大阪経大論集

      巻: 73(5) ページ: 71-96

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 競争優位の持続とビジネスシステムの変容 : ケース分析を中心に2022

    • 著者名/発表者名
      太田一樹
    • 雑誌名

      龍谷大学経営学論集

      巻: 62 号: 2 ページ: 15

    • DOI

      10.50873/10502

    • URL

      http://hdl.handle.net/10519/10502

    • 年月日
      2022-11-30
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] C31D-4 社会で求められる非認知能力の自己評価法2022

    • 著者名/発表者名
      芳賀麻誉美
    • 雑誌名

      日本行動計量学会大会抄録集

      巻: 50 号: 0 ページ: 257-258

    • DOI

      10.20742/pbsj.50.0_257

    • ISSN
      2189-7484
    • 年月日
      2022-08-28
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 中小企業の競争力の源泉としてのネットワークの創造:社会関係資本を創出するビジネスシステム2022

    • 著者名/発表者名
      太田一樹
    • 雑誌名

      中小企業支援研究

      巻: 9 ページ: 2-9

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 事業承継の実務からみた理論的研究の課題:中小企業の事例研究からの示唆2021

    • 著者名/発表者名
      服部繁一、太田一樹
    • 雑誌名

      大阪経大論集

      巻: 72(1) ページ: 89-111

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 早く到来した未来”から学ぶ人材育成法2021

    • 著者名/発表者名
      太田一樹
    • 雑誌名

      調査季報

      巻: 216 ページ: 2-3

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 社会で求められる非認知能力の自己評価法ー新しい社会人基礎力の測定と利用に向けて2022

    • 著者名/発表者名
      芳賀麻誉美
    • 学会等名
      日本行動計量学会 第50回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 事業承継の実態と研究課題:地域の「つながり」の関係を中心に2021

    • 著者名/発表者名
      服部繁一、太田一樹
    • 学会等名
      日本経営診断学会第54 回全国大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 上場企業が新卒社会人に求める非認知能力モデルの構築2020

    • 著者名/発表者名
      伊藤徹郎,芳賀麻誉美
    • 学会等名
      日本行動計量学会 第48回大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] コンサルティングの本質: 中小企業診断士のための実践理論と社会的取組み支援の論理2023

    • 著者名/発表者名
      太田一樹 福田尚好 編著
    • 総ページ数
      292
    • 出版者
      同友館
    • ISBN
      9784496056710
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 中小企業研究の新地平(佐竹隆幸先生追悼論集)、第6章:企業成長のダイナミクスと社会関係資本2022

    • 著者名/発表者名
      太田一樹(他10名)
    • 総ページ数
      272
    • 出版者
      同友館
    • ISBN
      9784496055904
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 深化する中小企業研究(中小企業季報第200号記念論文集)2022

    • 著者名/発表者名
      大阪経済大学中小企業・経営研究所『中小企業季報』200号記念企画委員会 (編)
    • 総ページ数
      288
    • 出版者
      同友館
    • ISBN
      9784496055973
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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