研究課題/領域番号 |
20K01848
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
鳥羽 達郎 富山大学, 学術研究部社会科学系, 教授 (40411467)
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研究分担者 |
佐々木 保幸 関西大学, 経済学部, 教授 (20268288)
金 き 東京国際大学, 商学部, 教授 (60255023)
舟橋 豊子 立命館大学, 政策科学部, 准教授 (70760479)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 小売業 / 国際化 / 新興経済国 / グローカリゼーション / 自己革新 / 小売業の国際化 / 東南アジア / 多国籍小売企業 / 現地小売企業 / 埋め込み / 流通革命 / 日系小売企業 / 欧米小売企業 / グローバリゼーション / 新興経済国の小売業 / 創造的適応 |
研究開始時の研究の概要 |
東南アジアの新興経済国に存在する現地の小売企業は,多国籍小売企業が持ち込む新たな知識や技術を創造的に取り込み,それらを糧に自身が存在する環境条件に立脚した「自己革新」を遂げることで成長発展している。本研究は,新興経済国に存在する現地の小売企業が自己革新を成し遂げるメカニズムについて考察することを目的としている。最初に,多国籍小売企業が新興経済国で苦戦や撤退を強いられる原因を検討することによって,現地の小売企業に備わる「強み」を浮き彫りにする。次いで,現地の小売企業がいかに多国籍小売企業が持ち込む知識や技術を学習し,それらを創造的に援用することで自己革新を図っているのかについて検討する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,小売企業の国際展開に伴う流通やマーケティングに関する知識や技術の普及が進出国の流通業の発展に及ぼす影響について検討することである。持続的な成長発展を求めて新興経済国に踏み入ってきた先進諸国の小売企業が苦戦を強いられる一方で,新興経済国における現地の小売企業が最先端の知識や技術を能動的に取り込むことで「自己革新」を図ってきたことについて事実に注目する。研究の結果,新興経済国の小売業者は現地の伝統的な観念や価値体系に基づきながら国外から普及してきた新たな知識や技術を取り込む翻訳的適応を通じて自己革新を果たし,先進諸国から進出してきた小売企業に対峙してきたことを確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小売業の国際化にかかわる研究は,当初から先進諸国の大規模な小売企業による国境を越える事業展開を分析対象としてきた。主として,「現地市場でどのようなマーケティングが要求されるのか」 という問題について検討してきた。しかし,先進諸国の小売企業による攻勢を受ける現地の小売業者の対応については殆ど研究されることがなかった。そこで本研究では,新興経済国の小売業者による積極的な対応行動に焦点を当てるところに学術的意義を見出すことができる。また,このような研究は,新興経済国への進出を図る小売企業や新興経済国における流通政策の在り方に新たな示唆を提示するという意味において社会的意義も備わる。
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