研究課題/領域番号 |
20K01849
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 法政大学 (2022) 北陸先端科学技術大学院大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
姜 理惠 法政大学, デザイン工学部, 教授 (90570052)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | スタートアップ / 起業家 / 中小都市 / 産業集積 / ベンチャー / アントレプレナー / アントレプレナーシップ / 移民起業家 / 女性起業家 |
研究開始時の研究の概要 |
労働人口減などにより中小企業の廃業が相次ぐ地域経済を背景に、中小都市においても新規事業者育成の必要性は大都市に劣らず喫緊の課題でありながら、これらに関する研究は非常に少ない。この問題意識を契機として、海外のスタートアップ集積小規模都市に関する文献をメタレビューした結果、日本の地方都市を取り巻く問題に類似した状況において諸問題を克服し、スタートアップを育成、集積し、地域経済を成長させている中小都市7都市を抽出した。この中小都市群がスタートアップ育成・集積を実現するに至った要因を定性研究から探り、「中小都市におけるスタートアップ育成・集積モデル」を構築する。
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研究実績の概要 |
本研究は海外のスタートアップ集積中小都市を定性調査、公的統計からの知見なども併せて「中小都市におけるスタートアップ育成・集積モデル」を提示し、地域経済振興の対策を提示することを目指すものであるが、コロナ禍により海外への渡航が難しくなり研究計画を大きく変更した。 国内都市のスタートアップ育成集積に代表者が関与し、そのプロセスモデルを提示するという研究テーマに変更し、併せて22年度からは渡航が容易になった韓国の同政策との比較により「東アジア地域における中小都市におけるスタートアップ育成・集積モデル」を提示することと変更した。 22年度は、地方都市でのスタートアップ育成事業の定性研究を進め、「中小都市において、スタートアップ育成・集積を実現する要因は何か」という学術的な問いに対するデータ収集を行い、都度分析を進め、モデルに反映させた。その一部は発表した。 23年度はさらに精度を高め、発表と論文にまとめる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍により海外渡航ができず研究計画を変更、さらには国内渡航もできない時期が続き、全体としては計画が大きく遅れていた。22年度からコロナ状況の改善とともに補助員を雇用、代表者の研究時間を確保し、事務作業や整理、補助を補助員に依頼しながら研究の進捗を大きく改善し、遅れを取り戻しつつある。23年度内に研究を完成できる見込みである。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究成果からは、 1) 小規模地域における起業家活動において強弱の紐帯の存在がその業績に影響している 2) 弱い紐帯が地域の起業家活動にポジティブに影響し、業績に寄与する という新しい発見を得ている。この紐帯の作用に関する発見に絞ったモデルを日本の地方都市で援用できるかに絞って、再試と議論を進める。研究経験の豊富な補助員を雇用できたので、精力的に研究を進め、23年度は研究成果の発表にも注力する予定である。
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