研究課題/領域番号 |
20K01872
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 公立諏訪東京理科大学 (2021-2022) 京都大学 (2020) |
研究代表者 |
田原 慎介 公立諏訪東京理科大学, 共通・マネジメント教育センター, 講師 (80779976)
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研究分担者 |
山 泰幸 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (30388722)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 介護組織 / 多様なステークホルダーとの相互作用 / 信頼構築プロセス / コロナ禍前後での変化 / インタビュー調査 / 介護者と被介護者との相互作用 / 介護サービスの価値 / チーム介護 / タレント人材 / 信頼 / サービスの価値創造 / 介護従事者 / 質的分析 / 相互作用 / 信頼構築 / 多様なステークホルダー / 人材の定着 / 利用者の定着 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、介護組織と多様なステークホルダーとの関係性に焦点をあて、①介護組織はどのように行動すれば、地域の多様なステークホルダーと信頼を構築し、発展させることができるのか、②介護組織は地域の多様なステークホルダーとどのようなタイプの信頼を構築し、発展させると、介護組織内の人材および利用者の定着を促進することができるのか、について計量的かつ質的に分析していく。
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研究実績の概要 |
本研究は、従来、多くの介護組織が軽視してきた地域との関わりに問題意識を置き、介護組織が多様なステークホルダーとどのような信頼関係を構築することが介護従事者の所属組織への定着とサービス利用者(被介護者)の持続的なサービス利用にポジティブな影響を及ぼすのかについて、介護従事者の行動や多様なステークホルダーとの相互作用のプロセスに焦点を当て、経営学的な観点から明らかにすることを目的とする。 2022年度は、多様なステークホルダーの中でもサービス利用者とその家族に焦点を当て、介護組織や介護従事者が利用者やその家族とどのようなコミュニケーションを図ると信頼関係の構築につながるのか、コロナ禍前後における関わり方のルーティンの変化という観点も取り入れながら、介護従事者や介護組織の経営者へインタビュー調査を重ねてきた。また、介護従事者とサービス利用者やその家族との関わり、信頼構築プロセスについて、信頼研究に造詣が深く多くの研究実績を持つ複数の海外研究者へ研究の進捗状況をプレゼンテーションし、今後の研究発展へ向けたアドバイスを受けてきた。ここでの研究成果は、2023年6月に開催されるヨーロッパの国際会議European Group for Organizational Studiesの39th Colloquiumにおいて研究発表し、そこでのコメントを参考にして国際ジャーナルへ投稿する予定である。また、コロナ禍前後での関わり方の変化と介護従事者の定着の問題、および利用者の継続的なサービス利用に関する問題についてはより深く考察することが必要となるため、2023年度に追加のインタビューを実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
高齢者介護施設でのCOVID-19のクラスター発生等によって、現地でのインタビュー調査や観察が制限されたことに加えて、オンラインでの実施や調査の延長が続き、分析に必要となるデータを収集するのに時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、データの精緻化と研究成果発表の2点に力を入れていく。まず、これまでインタビューおよび観察を通じて蓄積してきたデータを精緻化するために、現在、事例の数を増やして追加のインタビュー・観察を実施している。これらの調査を通じて得られたデータは、新たな視点で学術論文の執筆などの成果に結びつくものであると考えられるため、秋以降に論文としてまとめ、国内の学術誌へ投稿する予定である。また、これまでの研究の成果は、現在国内の学術誌へ投稿するために論文執筆中であるため、学術誌へ掲載されることを目指して完成させることに加えて、2023年6月にイタリアで開催される国際会議European Group for Organizational Studiesの39th Colloquiumにおいて研究発表する成果については、研究発表を通じて得られたコメントをもとに内容をブラッシュアップして論文執筆し、年度内に国際ジャーナルへ投稿することを目指す。
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