研究課題/領域番号 |
20K01879
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 中央学院大学 (2022-2023) 金沢大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
白石 弘幸 中央学院大学, 商学部, 教授 (60242707)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | オープンファクトリー / 経験価値 / ブランディング / 口コミ / ホスピタリティ / 組織イメージ / 良き市民性 / 次世代育成 / 親近感 / CSR遂行 / 良き企業市民 / 透明性 / 差別化 / 企業ミュージアム / 食品メーカー / 人的資源 / 実体験 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は食品メーカーのオープンファクトリー(公開型工場)を訪問した上で企業イメージ形成、ブランディングに関するその意義を探るものである。オープンファクトリーにおける生産体制等の開示およびブランドに関する経験価値形成と当該食品メーカーの印象、ブランドイメージとの関係を来場者調査、インターネット上での当該メーカーに関する口コミ等により探究する。すなわちオープンファクトリーにおけるものづくりの見聞やその他の経験が当該企業の印象とそのブランドイメージに及ぼす影響、前者が後者をどのように変化させるかを調べ、オープンファクトリーを「場」にした企業イメージ向上とブランディングの有効性を実証的に研究する。
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研究成果の概要 |
本研究は食品メーカーが自社に関するインターネット上の口コミを増やすことの意義、また生産プロセスの公開、工場見学機会の提供がネット口コミにいかなる影響を及ぼすかについて解明した。 日本に本社を置く約50社の食品メーカーを調べたところ、味の素、ガトーフェスタハラダ、東京かねふく、ふくや、梅かま、源で一定要件を充足する口コミが極めて多かった。6社の顕著な特徴は展示施設を含む形で工場を公開していることである。本研究ではこれらの工場に対する実地調査も実施した。そこでは設備の運用状況等が臨場感を伴って紹介されていた。今日の食品メーカーはホスピタリティをもって工場を場に快い経験価値を形成する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オープンファクトリーは、実務家からの注目度は高いが、学術的研究対象としてはほとんど取り上げられてこなかった。一方、経験価値形成はKeller(2008)等に代表されるブランディング論の最先端領域である。本研究では、生産プロセスの開示が本質的重要性を持つ食品メーカーではオープンファクトリーが口コミ形成、ブランディングの重要な起点になっていることを明確化し、この分野の先駆的な研究成果かつ実践的で新規性の高い学術的知見が得られた。 加えて、施設の実態を正しく伝えブランディングに作用する口コミが増大するための条件を明らかにできた。これは口コミ閲覧者と工場の設置・運営企業の双方に対し大きな意義がある。
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