研究課題/領域番号 |
20K01890
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
竹之内 秀行 上智大学, 経済学部, 教授 (90297177)
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研究分担者 |
山本 崇雄 神奈川大学, 経済学部, 教授 (30318761)
岸本 壽生 富山大学, 学術研究部社会科学系, 教授 (80262492)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 相互依存的投資行動 / 国際事業経験 / 新興国市場 / 立地選択 / 海外事業経験 / 事業経験 / 距離 / 不確実性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、「海外市場における事業経験」に着目したうえで、日本企業の立地選択行動を明らかにすることにある。「海外市場における事業経験」を鍵概念とすることは2つの点で重要である。第1に、国際経営研究における「外国企業であることの不利(LOF)」という重要な前提に取り組むことが可能となる。第2に、海外事業年数として捉えられてきた「海外市場における事業経験」という概念の精緻化が可能となる。
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研究成果の概要 |
本研究では、日本企業の立地選択行動について、研究を行った。その際には、特に海外事業経験に着目した。 まず、1980年代後半から2015年の日系自動車部品メーカーの中国投資のデータベースの構築・精緻化を行った。そして、理論研究と実証研究を行った。その結果、次の2点が明らかになった。第1に、企業の国際事業経験に関する理論研究を通じて、重要な研究課題が明確にした。すなわち、国際事業経験を動態的にとらえる視点とマイクロ・ファウンデーションへの注目である。第2に、自称研究を通じて、①既存の参入地域から近い地域を、立地選択する傾向がある、②直近の国際事業経験が立地選択へ影響及ぼすことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国際経営研究における重要な概念として、「外国企業であることの不利(LOF)」という概念がある。すなわち、外国企業は海外市場において、現地企業が負わないような追加的コストの負担を余儀なくされているのである(Zaheer, 1995)。 本研究では、この重要な概念に対して、国際事業経験という視点から接近するとともに、実証研究を行った。したがって、本研究の学術的意義と社会的意義は2つある。1つは、国際経営研究という文脈の中で、国際事業経験と言う概念と先行研究の検討から、将来の研究の方向を明らかにした。第2に、国際事業経験が日本企業の立地選択へ与える影響を、一部明らかにすることができた。
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