研究課題/領域番号 |
20K01900
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
|
研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
松山 一紀 同志社大学, 社会学部, 教授 (80351691)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | フォロワーシップ行動 / 受動的忠実型 / 能動的忠実型 / 統合型 / プロアクティブ型 / 戦略的人的資源管理 / HRMスタイル / 組織行動 / 企業行動 / 競争戦略 / HRM / 心理的安全性 / HRM戦略 / 人材育成 / 伝統的日本型HRM / 非正規雇用依存型HRM / 自営型・プロ型HRM / フォロワーシップ型HRM / フォロワーシップ理論 / 受動的忠実型フォロワーシップ / 能動的忠実型フォロワーシップ / プロアクティブ型フォロワーシップ / 防衛型 / 探索型 / 戦略 / 人的資源管理 / フォロワーシップ |
研究開始時の研究の概要 |
1980年代頃から我が国においても、人的資源管理(HRM)と経営 戦略との融合性が重視されるようになった。しかし、一方で、ハイコミットメントモデルのようなベストHRMを巡る議論も生じてきている。その結果、普遍的な観点と適合的な観点のどちらに妥当性があるのか、未だに確証は得られていない。そこで、本研究では、こうした議論に終止符を打つべく、経営戦略、HRM施策群、そして組織行動といった三つの組織変数を用い、量的調査を実施することによって、ベストなHRM施策群やベストな組織行動があるのか、さらには、それらは他の変数と適合的である方が組織成果を高めるのか、といったことを明らかにしたい。
|
研究成果の概要 |
まず、競争戦略を経営者によるフォロワーシップ行動と解釈し、それぞれの戦略を受動的忠実型、能動的忠実型、プロアクティブ型という3つのタイプに分類した。次に、日本企業のHRMスタイルを伝統的日本型、非正規雇用依存型、自営型・プロ型、フォロワーシップ型の4つのタイプに分類した。さらに、組織行動をフォロワーシップ行動として捉え、組織にとって有効なフォロワーシップ行動が、受動的忠実型、能動的忠実型、統合型の3タイプであることを明らかにした。これらの結果を踏まえて、創造的成果を高めるためには、プロアクティブ型戦略、個人重視のHRM、そしてプロアクティブ型フォロワーシップ行動が必要であることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
企業行動をマクロな組織行動として捉え、それがミクロな組織行動との間に相似性を有していることを、フォロワーシップ行動論を援用して明らかにしたことは、これまでにないユニークな研究として大きな意義を有していると言える。特に、プロアクティブ型フォロワーシップ行動が創造的成果に対して正の影響力を有していることを明らかにしたことは、学術的のみならず、実践的意義をも有していると言っていいだろう。さらに、4タイプのHRMスタイルを抽出したことは、産業界に対して大いなるインパクトを与えるものと思われる。
|