研究課題/領域番号 |
20K01909
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
|
研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
伊藤 嘉浩 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (60436235)
|
研究分担者 |
殷 勇 同志社大学, ビジネス研究科, 教授 (50344776)
野田 英雄 東京理科大学, 経営学部ビジネスエコノミクス学科, 教授 (90347724)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ビジネスモデル / ビジネスモデル・イノベーション / 創発的ビジネスモデル / ポケモンGO / イノベーターズ・ジレンマ / ビジネスモデル創造企業 / 混合バンドリング / ジョイント・マーケティング / 創発的戦略 / 比較事例分析 / 定性的事例研究法 / 創発戦略 / 複数事例研究 |
研究開始時の研究の概要 |
ビジネスモデル・イノベーションを研究する。研究代表者の独自概念である創発的ビジネスモデル「当初の想定や意図にない事後的にビジネスを行いながら現場から生まれるビジネスモデルの全体または重要な要素」の研究を発展させて、①創発的ビジネスモデルがどのように知識創造されるのか、②その戦略形成プロセスはどのようなものか、③このイノベーションを成功させるマネジメント方法は何か、の3点について、複数事例研究に基づき精緻で有用な理論の構築を行う。
|
研究実績の概要 |
本研究テーマでは、イノベーション・マネジメントの研究を発展させて、ビジネスモデルの分析とビジネスモデル・イノベーションについて独自の創発的ビジネスモデル・イノベーションの研究を理論的に進展させることである。当該年度の研究実績は、次の通りである。 1,この創発的ビジネスモデル・イノベーションの理論構築に関する論文原稿を作成した。 2,この1の研究の試行錯誤をしていく過程で、イノベーション・マネジメント研究分野における世界的に最も有名な、ハーバード経営大学院の故クリステンセン教授が『イノベーターズ・ジレンマ』(1997年)で提示した事例研究に基づく、「イノベーターズジレンマ」の主張を、世界で初めて数学的に定式化するアイディアを見出すことが出来、実際に証明して説明し、さらにクリステンセンが言及していなかった、既存企業が新規企業に遅れる要因を特定した。そして、このワーキングペーパーを作成した。これは国際的に見て、非常に大きな研究成果である。 3,ビジネスモデルの分析として、ARゲームのポケモンGOを用いたジョイントマーケティング活動について、混合バンドリングの理論を用いて定式化を行った論文が中堅国際ジャーナルInternational Journal of Technology Managementに掲載された。ビジネスモデル分析の分野で、国際的な水準での研究成果として認められた。 以上が該当年度の主な研究実績である。非常に大きな研究成果を得られたと考えられる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の研究計画であった、ビジネスモデルの分析とビジネスモデル・イノベーションの理論構築について、順調に成果を得ている。さらに、これらの研究の過程で当初予想していなかった、ビジネスモデル・イノベーションの基礎となるイノベーション・マネジメントにおける最も有名な理論である、「イノベーターズジレンマ」の世界で初めての定式化の実現に至ったからである。これは、当初の計画以上の大きな成果である。、
|
今後の研究の推進方策 |
ビジネスモデル・イノベーションの独自理論の論文を学術雑誌に発表する。 また、イノベーターズジレンマの定式化の論文も学術雑誌に発表したい。
|