研究課題/領域番号 |
20K01935
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
延岡 健太郎 大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (90263409)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | SEDAモデル / 統合的価値 / マツダ / 魂動デザイン / キーエンス / アート思考 / デザイン思考 / 生産財 / イノベーション / 費用対効果 / ユーザーニーズ / 暗黙化 / 顧客価値 |
研究開始時の研究の概要 |
デザイン思考が象徴するが、数字やスペックを超えた意味的価値が重要になった。しかし、学術研究は不十分であり、日本企業は対応できていない。その解決のため「SEDAモデル(Science, Engineering, Design, Art)」を提言し理論化と実証研究を行う。 第一に、理論化では、EngineeringとDesignの統合マネジメント、および、デザイン思考からアート思考への発展に関する理論的な深掘りをする。第二に、6社と共同で、質問票調査および事例研究を実施して、SEDAモデル実現の問題点を一緒に分析する。日本の製造業が将来、世界で競争力を構築するために必要な視点を提供できる。
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研究成果の概要 |
成果として、第一に、SEDAモデル(Science, Engineering, Design, Art)の概念モデルを完成させた。第二に、消費財では、「アート思考のものづくり」(日本経済新聞出版)を出版した。ユーザーに迎合するのではなく、デザイン哲学を表現する重要性を明らかにした。 第三に、SEDAモデルを生産財企業へ応用する実証研究を実施し「キーエンス 高付加価値経営の論理」(日本経済新聞出版)を出版した。キーエンスは顧客企業の利益を最大化するためのソリューション提案を実施している点を明確にした。 2冊の著書を出版した点も含めて、計画通りにSEDAモデルの理論化と実証において成果をあげた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イノベーションには、消費財であれば感性に訴える価値、生産財であれば顧客企業にとっての実際のソリューションに結びつく価値に代表される暗黙的な顧客価値が必要になった。それに取り組むために最適な概念的モデルがSEDAモデル(Science, Engineering, Design, Art)である。本研究はSEDAモデル全体の中で、4つを融合するための理論的なフレームワークを開発し、同時にそれを裏付ける実証研究を行なった。学術的に初めての試みである。加えて、本研究で行なったSEDAモデルの発展は、日本のイノベーション政策や企業マネジメントにとって、理論的にも、実務的にも役立つ。
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