研究課題/領域番号 |
20K01939
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 早稲田大学 (2021-2023) 神奈川県立保健福祉大学 (2020) |
研究代表者 |
島岡 未来子 早稲田大学, 研究戦略センター, 教授 (10614612)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | アントレプレナーシップ教育 / 起業意思 / チーム分析 / 志望動機 / 起業家教育 / チーム |
研究開始時の研究の概要 |
大学におけるアントレプレナーシップ(起業家精神)教育(EE)は、チームワークを主とするものが主流である。しかしEEにおけるチーム研究はまだ充分に発展していない。本研究はグループ内発言のコーディングや画像分析等の技術を導入することで、EEのチーム内で生じている事象にかかるデータを収集・分析・可視化し、高パフォーマンスを生むチームを創造する要素の解明に取り組む。本研究の強みは、豊富なデータ収集が可能なEEの現場を有する事、学際的な研究者との密な協働にある。本研究はEEにおけるチーム研究を切り開くものであり国内外のEE教育の向上ひいてはイノベーション推進に貢献する画期的な研究の礎を築くものとなる。
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研究成果の概要 |
成果1:データ収集。アントレプレナーシップ教育現場からデータを採取し分析を行った。アンケート調査の対象としたプログラムは35プログラム、ビデオ録画データを収集したのは16プログラムである。オンラインと対面で行ったワークショップの両方のデータを取得した。 成果2:分析理論フレームワークの提案と分析。アントレプレナーシップ教育プログラムの参加者の学習と成長を測定するため、個人とチームにかかるマルチレベルの分析理論フレームワークを提案し分析した。 成果3:アントレプレナーシッププログラムの志望者と志望動機分析。早稲田大学で実施した関連45プログラムへの申請書を対象に志望動機の分析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年社会的な要請が増している高等教育機関におけるアントレプレナーシップ教育について成果を計測するため独自のフレームワークをチームレベルと個人レベルのマルチレベル提案し、ビデオ・音声・アンケートデータに基づき分析を行った。個人レベルでは、各参加者の起業意思などの経時的な成長を描くために2つの縦断的な調査を実施した。分析結果は示唆に富む。例えば2021年に行った教員向け研修プログラム(FD)については、創造性のプロセスに関連する「行動統制感」と「創造的自己効力感」という2 つの学習成果に有意な改善が見られた。これらの分析結果は、アントレ教育プログラムの設計の改善やに貢献し得る。
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