研究課題/領域番号 |
20K01945
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
小阪 玄次郎 上智大学, 経済学部, 教授 (90582297)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | サプライチェーン・マネジメント / レジリエンス / 自動車産業 / 組織間関係 / 組織学習 / 新製品開発 / 経営学 / 経営組織 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、「企業間の取引関係において、サプライヤー間関係のありかたが、バイヤーとの取引関係にどのような影響を及ぼしているのか」を明らかにする。理論的視座としては、リレーショナル・ビューを採用する。これは、企業の競争優位を規定する要因として、取引関係にある企業間の関係のあり方に注目する考え方である。分析対象としては、日本の自動車産業におけるバイヤー・サプライヤー関係およびサプライヤー間関係を扱い、後には、電機・IT産業を対象とした分析を進めていく。
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研究成果の概要 |
本研究は、「企業間の取引関係において、サプライヤー間関係のありかたが、バイヤーとの取引関係にどのような影響を及ぼしているのか」を明らかにすることを目的として出発した。鍵とした概念はサプライチェーンにおけるレジリエンスであり、日本の自動車産業の自動車メーカー・部品サプライヤー間の取引関係のデータを使用した定量的な分析を行った。本研究では、レジリエンスを生み出す先行要因として、サプライヤー間、およびバイヤー・サプライヤー間での協調・競争が併存する緊張関係が寄与することを定量的な分析を通じて明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義としては、近年、欧米の学術誌で注目されているサプライチェーンにおけるレジリエンスに対して、これまで日本の自動車産業研究が分析対象としてきた協調・競争が併存する取引関係のあり方が先行要因となりうることを定量的に示し、両者を架橋したことである。また、社会的意義としては、経済危機や自然災害、疫病、戦争といった外的なショックによってサプライチェーンが寸断されることがときに見られる今日において、それをすばやく復旧あるいは元よりも良い状態にするための方策に示唆を提供するものである。
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