研究課題/領域番号 |
20K01949
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
藤田 誠 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (00199340)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 地域イノベーション・ネットワーク / 戦略提携 / ダイアド / 資源依存論 / 経営資源の補完性 / 資源の補完性 / リスク分散 / 定性的実証研究 / 産業クラスター / ビジネス・エコシステム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、地域イノベーション・ネットワーク形成の原因を、戦略提携論の視点から理論的かつ実証的に明らかにすることを目的として、戦略提携論の視点から理論的に地域ネットワーク形成の理由・原因を解明する。具体的には、愛知県東部、埼玉県北部および北陸地域における地域イノベーション・ネットワークに関する定性的実証研究・聞取り調査を実施することで、当初予定していた理論的概念枠組みを、帰納的に修正・拡張を行うという方法を採用する。 本研究は、産業クラスター論をネットワーク論的に展開するとともに、戦略提携論の視点から、地域イノベーション・ネットワーク研究を再構築する研究と位置づけることができる。
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研究成果の概要 |
本研究は地域イノベーション・ネットワークを戦略提携との関連で理論的かつ実証的に定式化した研究である。ネットワークと戦略提携は、企業・組織間の「1対1の関係」を基本としているが、両者の関係を正面から論じたものは多くなくない。そうした現状を踏まえて、本研究では「企業間の協働行動」(cooperative behavior in governing interfirm relations)という網羅的な概念枠組みのなかで両者を位置づけ、その概念枠組みに沿って研究を遂行した。既存研究に関する系統的サーベイの結果、資源の補完関係が提携形成にもっとも影響を与えること等を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既述したとおり、ネットワークと戦略提携の基本的単位は経済主体間の1対1の関係であるが、理論的に両者の関係を定式化した研究は従来ほとんどない。そうした意味で、本研究の基本的着眼点が学術的に新たな視点を提供しているということができる。 他方、本研究は従来から研究代表者が実施してきた研究を踏襲するもので、企業経営者、インキュベーション・センター職員などの人達への定性的な聞取り調査による知見をベースとしており実務的な示唆に富んでいる。とくに、具体的な事業化のシーズを提供し会うことが提携ひいてはネットワーク形成のために不可欠である点は今後の国や地方自治体の政策にも有効な視点である。
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