研究課題/領域番号 |
20K01952
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
陳 晋 立命館大学, 経営学部, 授業担当講師 (20341670)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ビジネス・エコシステム / プラットフォーム戦略 / 競争優位 / 商業ドローン / 電気自動車(EV) / 車載電池 / 中国の商業ドローン / 成長戦略 / プラットフォーム構築 / DJI / 中国製造業企業 / 競争力 / 米中摩擦 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、米中貿易摩擦の長期化に備えて中国製造業企業の戦略行動を観察し、ビジネス・エコシステムの視点から中国企業の技術導入・吸収、完成品(車)や部材の自主開発、プラットフォームの構築、および外資系企業から基幹部材やモジュールの調達など企業戦略の変化を、実証研究を通じて統合的に研究するものである。「世界の工場」と言われる中国の企業事例をビジネス・エコシステム理論枠組みに取り入れ系統的に分析することは、いままでなかったユニークな試みであり、ビジネス・エコシステム理論に対しても、有益な示唆を提示できると期待される。
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研究実績の概要 |
2023年4月に海外の英文学術誌における単著で以下の英文論文を公表した。“Platform Strategies of the Chinese Commercial Drone Manufacturer: A Theoretical and Empirical Study of Ecosystem Development”,International Relations and Diplomacy (ISSN 2328-2134), Vol. 11, No. 4, 2023, pp145-160. DOI:10.17265/2328-2134/2023.04.001。本論文は,ビジネス・エコシステムの視角から,現在世界の商用ドローン業界を牽引している中国の商業ドローンメーカーである大彊創新科技有限公司(DJI)の成長戦略について初めてプラットフォーム理論で分析した。 2023年9月に単独で学会で以下の新しい研究内容を発表した。「中国電気自動車企業の成長と競争力:エコシステムの視角から観察・分析」、2023年9月16日、アジア経営学会第30回全国大会の自由論題、慶応大学今三田キャンパス南校舎4階443教室。本研究は、ビジネスエコシステムの視角から、現在躍進している中国電気自動車(EV)産業における企業の戦略構築と能力蓄積のプロセスを考察した。 今までの製造業企業のプラットフォーム戦略に関する研究はほとんど先進国の企業を中心に行われ、新興国の企業をクローズ領域における技術を把握したプラットフォーム企業として研究するケースはあまり見られない。本研究はこのようなプラットフォーム企業にまで成長してきた新興国・中国のドローンやEV関連企業の戦略分析を通じて,製造業におけるエコシステム進化の理論研究に貢献している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナの影響で海外現地調査はほとんどできなかったため、この研究は当初の計画よりやや遅れていたが、新しい理論枠組を再構築し、新しい成果を得ている。
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今後の研究の推進方策 |
今後はビジネスエコシステムの視角から、中国製造業における企業の戦略構築と能力蓄積のプロセスを観察し、新しい研究成果を論文の形で公表していく。
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