研究課題/領域番号 |
20K01965
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 千葉商科大学 |
研究代表者 |
宮澤 薫 千葉商科大学, サービス創造学部, 教授 (10552119)
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研究分担者 |
松本 大吾 千葉商科大学, サービス創造学部, 教授 (60434271)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 消費者行動 / 他者 / 印象管理 / 羞恥 / 店舗内コミュニケーション / 羞恥感 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、店舗内に居合わせた他者が、消費者の意思決定に及ぼす影響に注目した研究の一環である。中でも消費者の抑制行動に及ぼす影響に注目し、本研究の目的を他者の存在によって消費者が店舗内における消費行動を抑制する要因を特定し、その影響が最大化(最小化)するメカニズムを明らかにすることとする。 具体的には、まず、社会心理学における「羞恥感」に注目し、他者がいることで抑制行動に至る消費者の心理に踏み込む。それに伴い購買状況下における羞恥感の概念規定と尺度開発に取り組む。第二に、当該研究領域では文化的な違いに着目した研究が少ないという先行研究の指摘を受け、日本の消費者の特徴を自己観に注目し明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、店舗内の他者が、消費者のネガティブな意思決定に及ぼす影響を明らかにすることである。研究のルーツが多様であった当該研究領域の文献を幅広くレビューすることで、ネガティブな意思決定に至る要因の抽出、媒介要因としての羞恥の有用性を示すとともに、それらをもとに概念モデルの提示を試みた。 概念モデルの精緻化に向け、計量テキスト分析を行い、日本の消費者が羞恥を感じる状況を確認した。また、羞恥を感じる程度は性別や自己観といった個人特性が強く影響する可能性も確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
店舗内の他者に好ましくない社会的印象を作り出すことを心配し、クーポンを使用しない、恥ずかしい製品の購買を避けるといった、企業にとって好ましくない状況が生じる可能性が指摘されてきた。一方、これらの研究はルーツが多様であり、媒介要因、結果行動に至るプロセスなどについて統一的な見解が持たれていない状況であった。本研究では、これらの研究を整理し、ネガティブな意思決定に至る要因の抽出、媒介要因としての羞恥の有用性を示すとともに、日本の消費者が羞恥を感じる具体的な状況についても確認した。本研究で得られた知見は、他者に阻害されない効果的な店舗内コミュニケーションを検討するための手がかりを提供すると考える。
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