研究課題/領域番号 |
20K01967
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
石川 和男 専修大学, 商学部, 教授 (60300034)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 事業承継 / 小規模零細事業者 / 小売業 / サービス業 / 地域 / 人口減少 / 伝達ノウハウ / 事業継続 / 廃業 / 小規模小売・サービス / 新型コロナウイルス感染症 / 事業継承 / 後継者不在 / 中小零細事業者 / 老舗 / 家族 / 小規模零細企業 / 流通業 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国の事業承継支援は税制面は充実してきたが、経営面での支援が不十分である。事業承継では後継者教育等による承継ノウハウと当該事業特有のノウハウ伝達が重要である。そこで小規模零細流通・サービス事業者における承継時の経営課題と当該事業のノウハウ伝達に焦点を当てる。他方、事業が小さいほど親族承継が中心となるが、親族承継が進捗しない現在、小規模零細事業者でも第三者承継を選択肢に入れなければならない。そこで小売・サービス事業者が伝達すべきノウハウを中心とし、多くの事業者に適用可能な事業承継手法や小売・サービス業において伝達すべきノウハウの明確化を中心に考察する。
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研究成果の概要 |
本研究は、小規模零細小売・サービス事業者の事業承継課題と伝達ノウハウに焦点を当てた。大規模小売業者やサービス業者は、組織として計画的に事業承継に取り組んでいる。一方、血縁(家族)を中心に事業を継続してきた小規模零細事業者は、子どもの数が多かったことから長男を中心に承継した経緯がある。しかし、これまで継承されてきた家業としての小売業やサービス業が、子どもの減少や職業選択の自由などさまざまな理由から承継されず、廃業する事例が目立つようになった。そこで本研究は、小規模零細事業者が事業承継をし、各々が有する伝達ノウハウをいかに伝えるかを主題として、主に定性的な調査を中心として考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、これまで家族の問題としてとらえられてきた小規模零細事業者(小売業とサービス業)における事業承継課題を地域や社会の問題としてとらえたところに特徴がある。それは地域の消費生活を支える民間インフラでありながら、単に事業承継を「家族の問題」としてとらえられてきたことに原因がある。地域においては、その人口の多寡を問わず、必要な小売業やサービス業が多々ある。現在、そうした事業が過疎地域では消滅しつつあり、消費者の不便となっている。そのため、地域の生活を支持するためにも小規模零細事業者の事業承継課題や伝達ノウハウを明確にすることで、今後何が必要かについて本研究では明確にした。
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