研究課題/領域番号 |
20K02001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
金 昌柱 立命館大学, 経営学部, 教授 (40580501)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 小売企業革新 / マーチャンダイジング活動 / オムニチャネル / 従業員 / 営業管理 / 企業間関係 / 競争戦略 / 小売企業革新研究 / 共同仕入れ機構 / 関係成果 / 企業成果 / 革新的仕入活動 / 小売バイヤー / 仕入先管理 / プライベートブランド / コンプリート / 店舗成果 / 継続的改善 / 内部組織設計 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、小売企業の革新的仕入活動の導入に関する実践的・理論的課題をバイヤー(仕入担当者)の継続的マーチャンダイジング(MD)改善に関する管理問題の視点から考察するものである。この問題においてはバイヤーの改善活動を動機付ける管理様式の構築だけではなく、店舗部との部門間連携を行わせるとともに、仕入先との関係管理を適切に行う必要があることから、組織内外の両局面から継続的改善の課題を捉える。本研究は小売企業の仕入戦略のあり方を実証するうえで、バイヤーの仕入行動、企業間関係、内部組織を関連付ける小売企業研究の理論枠組みを提起するものである。
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研究実績の概要 |
2023年度では、小売企業のマーチャンダイジング改善などにおける実践的・理論的課題を、営業(販売)管理の視点から、マーチャンダイジング改善において営業局面における責任者として店舗部門の店長および販売員の顧客との相互作用の役割を明らかにした。次に、大型小売企業との競争で資源が不足している中小小売企業における共同仕入れ機構へのコミットメントを高めるうえで、加盟企業の特性、本部組織の管理能力、加盟店間の機会主義および相互作用間の関係を検証した。 4年間の研究を通しては、小売企業の仕入戦略において革新的な仕入活動の導入に関する実践的・理論的課題に関わるいくつかの独自性のある発見を導き、これらの興味深い研究成果を国際ジャーナルにて積極的に発信している。第1に、バイヤーの継続的なマーチャンダイジング改善に関する管理の視点から、仕入れ局面における小売企業が重要視するプライベート・ブランド(PB)の商品ポジショニング(すなわち、低価格重視か差別化重視か)が与える店舗成果への影響が、これらのPBを提供するサプライヤーとのコンフリクトによって変わってくることを主張した。第2に、共同仕入れ機構(すなわち、ボランタリーチェーン)へ加盟している中小小売企業を対象とし、企業成果は継続的マーチャンダイジング改善、競争戦略、本部組織のブランド活動、企業間関係の4つの要因間の相互作用によって規定されることを検証できた。第3に、グローバル企業にとって予測不可能な消費者によるボイコット運動に対する対応戦略として魅力的なオムニチャネルの構築と運用の重要性を検証した。第4に、小売企業が提案するマーチャンダイジング活動における営業(販売)管理の観点から、店舗に対する消費者の経験価値をいかに高めることができるかについて、店舗における販売員の役割として顧客との人間的な相互作用の重要性を実証的に考察した。
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