研究課題/領域番号 |
20K02025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
大浦 啓輔 立命館大学, 経営学部, 教授 (20452485)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 管理会計 / マネジメント・コントロール / 組織間管理会計 / 組織間コントロール / 境界連結者 / バイヤー・サプライヤー関係 / 役割葛藤 / 役割曖昧性 / バイヤー・サプライヤー / 役割ストレス / バイヤー / サプライヤー |
研究開始時の研究の概要 |
サプライチェーン・マネジメントや原価企画において、組織間取引の接点となる境界連結者は、組織内および組織間の二重のマネジメント・コントロールの影響下に置かれることになる。例えば、サプライヤーの境界連結者は、バイヤーからの価格、品質、機能等の多様な要求に対応することが求められる。一方、組織内では自部門の会計責任を果たすべき存在として行動することも求められる。本研究では、このように、ある主体に対してマネジメント・コントロールが重複的に賦される現象を「コントロールの二重構造」と呼び、それが境界連結者に対してどのような心理的影響をもたらすか、またその規定要因などを明らかにする。
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研究成果の概要 |
サプライチェーン・マネジメントや原価企画において、バイヤー・サプライヤー間の相互依存的な取引を管理するために、組織間で密接なやりとりが実践されている。組織間取引の接点となる境界連結者は、組織内および組織間の二重のマネジメント・コントロールの影響下に置かれることになる。本課題では、わが国の製造業に対する調査から、組織内・組織間のコントロールの二重構造の特徴を明らかにした。そして、コントロールの二重構造が、サプライヤーの境界連結者の行動や心理(特に役割ストレス)にどのような影響を与えるか、またその前提条件としての取引環境や調整要因としてのコントロール特性がどのようなものであるかを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過去30年ほど管理会計研究は、その分析範囲を組織間関係に拡大し多くの知見を蓄積してきた。しかし、この分野では、伝統的な管理会計研究が扱ってきた組織内部のコントロールと分離されて議論されてきたため、両者がどのような関係にあるのかについての議論は十分ではなかった。このような既存研究の限界を踏まえ、両者の乖離を埋める点に本研究の学術的意義がある。研究成果は、組織内および組織間コントロールの二重構造という新たな視点の提供に加えて、組織内・組織間コントロール二重構造が、組織間取引の現場で業務を行う境界連結者の役割ストレスに少なからず影響を与えていることを示唆しており、社会的・実務的課題を提供している。
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