• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

会計情報の実際的有用性の再検討:高頻度データを用いた実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 20K02037
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07100:会計学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

村宮 克彦  大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (50452488)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードディスクロージャー / 高頻度取引 / 業績予想修正 / 決算発表 / 情報の非対称性 / PIN / 情報リスク / インサイダー取引 / イベント・スタディ / ファクター・モデル / 会計原則 / 情報トレーダー / PEAD / arrowhead
研究開始時の研究の概要

決算発表や業績予想修正などの会計情報が公表されたとき,その情報はどれほどの早さで株価に織り込まれるのであろうか.ミリ秒単位で注文・約定が繰り返されている現代の株式市場において,従来の研究のように日次単位の分析では会計情報が株価に織り込まれる過程を解明するのに十分ではなく,分や秒単位といったもっと短いスパンでの分析が求められる.本研究では,分・秒単位で集約された株式データを用いて,現代の高頻度取引時代において会計情報がどのように株価に織り込まれるのかを明らかにする.

研究成果の概要

本研究は,従来からの主流である日次単位の分析から脱却し,分単位という現代の高頻度取引時代に適合した新たな実証会計のフレームワークを用い,会計ディスクロージャーの経済的帰結を明らかにするのが目的である.主たる研究成果は,次の通りである.
(1)arrowheadの稼働により,業績予想修正開示情報の織り込みは,より迅速になっており,効率性が一層促進されていることが分かった.
(2)現代ほど取引が高速化していない段階までは,情報リスクは価格形成に反映されるリスク・ファクターであったことを発見し,arrowheadの稼働は,情報リスクのプライシング効果に影響を及ぼしていることが確認された.

研究成果の学術的意義や社会的意義

ビッグデータと呼ぶのに相応しいティックデータを活用した会計研究を渉猟したところ,その多くの目的意識が分析スパンを短くすることだけに留まっており,また,ほとんどの研究では株価や出来高,ビッドアスクスプレッドという古くから利用されている指標しか利用しておらず,ビッグデータの一部しか活用できていないという実態が見えてきた.そこで本研究では,ティックデータを存分に活用した多様な研究を遂行し,会計情報が株価に織り込まれる過程を包括的に解明すると同時に,会計情報の潜在的有用性と実際的有用性の両方を高頻度取引時代に適合したフレームワークによって改めて検討した.

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて 2023 2022 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (9件) (うち招待講演 4件) 図書 (1件) 備考 (3件)

  • [雑誌論文] 会計原則と期待リターン2022

    • 著者名/発表者名
      小野慎一郎、椎葉淳、村宮克彦
    • 雑誌名

      証券アナリストジャーナル

      巻: 60 ページ: 55-66

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] 財務報告の目的と会計原則2021

    • 著者名/発表者名
      村宮 克彦
    • 雑誌名

      會計

      巻: 199 (2) ページ: 146-159

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] How cross‐shareholding influences financial reporting: Evidence from Japan2020

    • 著者名/発表者名
      Muramiya Katsuhiko and Takada Tomomi
    • 雑誌名

      Corporate Governance: An International Review

      巻: 28 号: 5 ページ: 309-326

    • DOI

      10.1111/corg.12333

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本市場におけるバリュートラップ: 会計原則の影響に基づく説明の検証2020

    • 著者名/発表者名
      小野 慎一郎・椎葉 淳・村宮 克彦
    • 雑誌名

      経営財務研究

      巻: 40 (1/2)

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 株式市場における会計情報の役割:資本コストやガバナンスとの関連性を中心にして2023

    • 著者名/発表者名
      村宮克彦
    • 学会等名
      同志社大学ITEC・M.L.D第一回合同研究交流会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 会計原則と期待リターン2023

    • 著者名/発表者名
      村宮克彦
    • 学会等名
      一橋会計研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] AEAJデータサイエンスブートキャンプ2023

    • 著者名/発表者名
      笠原晃恭、村宮克彦
    • 学会等名
      日本経済会計学会第7回AEAJ Workshop
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 現在価値関係に基づく会計研究の展開2022

    • 著者名/発表者名
      村宮克彦
    • 学会等名
      京都大学会計学セミナー
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 情報リスク指標としてのPIN, APIN, GPINの比較分析2022

    • 著者名/発表者名
      竹原均・村宮克彦
    • 学会等名
      大阪大学数理・データ科学教育研究センター金融・保険部門 ワークショップ 「証券市場の諸問題 」
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 情報リスク指標としてのPIN, APIN, GPINの比較分析2021

    • 著者名/発表者名
      竹原均・村宮克彦
    • 学会等名
      日本経営財務研究学会第45回全国大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 連続取引モデルの下で推計された私的情報確率の比較: 実証会計イベントスタディで使用すべきPINはどれか?2021

    • 著者名/発表者名
      竹原均・村宮克彦
    • 学会等名
      日本会計研究学会第80回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] エンタープライズ・レベルのリターンの変動要因2021

    • 著者名/発表者名
      村宮克彦・椎葉淳
    • 学会等名
      第1回「企業会計」カンファレンス
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 財務報告の目的と会計原則2020

    • 著者名/発表者名
      村宮 克彦
    • 学会等名
      日本会計研究学会第79回大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] 実証会計・ファイナンス2022

    • 著者名/発表者名
      笠原 晃恭、村宮 克彦
    • 総ページ数
      408
    • 出版者
      新世社
    • ISBN
      4883843491
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [備考] 村宮克彦 | 大阪大学大学院経済学研究科

    • URL

      https://www2.econ.osaka-u.ac.jp/~muramiya/

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実施状況報告書
  • [備考] 笠原・村宮 (2022)『実証会計・ファイナンス - Rによる財務・株式データの分析』サポートサイト

    • URL

      https://www2.econ.osaka-u.ac.jp/~eaafinr/

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [備考] 村宮克彦 | 大阪大学大学院経済学研究科

    • URL

      http://www2.econ.osaka-u.ac.jp/~muramiya/

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi