研究課題/領域番号 |
20K02040
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
高橋 二朗 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (70581619)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 会計基準の分析モデル / 会計基準間競争 / 収益認識に関する会計基準 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,会計基準間競争における国際的な会計基準の変化を説明・予測する概念的なモデルの開発を目的とする。近年の会計基準の国際化により,日本基準は,IFRSや米国基準のような国際的な会計基準との基準間競争にさらされている。会計基準同士が競争にさらされている状況では,ある基準の変化が他の基準の変化を促す可能性がある。本研究では,会計基準間競争といった相互作用が各基準の整合性にどのような影響を及ぼし,各基準がそれぞれの体系をどのように保っているのかを分析・説明するモデルの構築を試みる。一連の検討を通して,国際的な基準の変化をより包括的に説明・予測することができるようになることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究は,会計基準間競争における国際的な会計基準の変化を説明・予測する概念的なモデルの開発を目的とする。本研究の結果,(1)国際的な会計基準はそれぞれ異なる体系を有していること,(2)国際的な会計基準は,それぞれ異なる体系における核となる概念ないし考え方を堅持したまま,他の周辺概念や下位概念を修正することで,他の会計基準の変化の影響を吸収する形で進化しているという視点で分析モデルを構築できる可能性があることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究のような国際的な会計基準の変化を統一的に説明・予測しようとする研究成果によって,日本基準,IFRS及び米国基準とそれぞれに分断されていた会計制度研究を統合できる可能性があり,本研究はわが国の会計制度研究を新たな方向へ転換させる特色のある研究になると考えられる。また,会計基準の変化は財務諸表の変化を通して資源配分の変化をもたらすものであるため,本研究のように会計基準の変化を分析対象とすることは,非常に意義のある研究といえる。
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