研究課題/領域番号 |
20K02045
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
大坪 史治 獨協大学, 経済学部, 教授 (20555263)
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研究分担者 |
黄 海湘 獨協大学, 経済学部, 非常勤講師 (60626505)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 非財務情報 / 統合報告書 / 情報ディスクロージャー / テキストマイニング / IIRC / GRI |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は非財務報告書に記載されるナラティブ情報に着目し、報告書内の使用用語とその出現頻度を言語処理技術(機械学習)により定量的に捉え、統計的に解析することにより、以下の3点を考究する。 ①海外先進企業の動向分析、②海外先進企業報告と日本企業報告における二言語間の比較分析、③社会の抱える重要課題や関心事と企業の非財務報告の整合度の分析および社会への対応力を測る新たな評価法について検討 以上の3点を明らかにすることにより、非財務報告の開示をめぐる国際動向を把握するとともに、日本企業が国際的に評価され競争優位に立つためには情報戦略上どのような要素が必要なのかについて総括する。
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研究成果の概要 |
本研究は,非財務情報をめぐる国際的なトレンドと日本企業の特徴を明らかにすることを目的としている。分析は,Global 100企業の非財務報告書500冊と日本企業の非財務報告書3,395冊に記載される記述情報の定量的評価である。IRとGRIの二つを基軸にして、IRフレームワーク及びGRIスタンダードに使用される単語とその出現頻度に対して各企業の非財務報告書がどの程度の相関があるかを観測し,各企業の位置関係を表している。 結果,Global 100企業は二つの基軸にバランスよく対応した情報開示を行っている一方で,日本企業は,IRフレームワークに偏った情報開示が進んでいることなどを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
企業価値や企業のサステナビリティを正確に評価するうえで非財務情報における重要性は国際的に高まっている。非財務報告書は、一部例外を除いて任意に公表されるため、ガイドラインによる構造上の通有性があるものの、細部については組織の個性が発揮されている。企業規模や業種などにより情報開示が多様化するなかで、どのような報告モデルが自らの組織にとって最適であるか、どのような情報開示が効果的であるかを検討しなければならない。 そのためにはサステナビリティの観点から国際的に評価される企業の情報開示のトレンドを把握し、日本企業のトレンドと比較することで今後の非財務情報の開示内容を検討することが不可欠である。
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