研究課題/領域番号 |
20K02057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
呉 重和 摂南大学, 経営学部, 准教授 (10705891)
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研究分担者 |
石椛 義和 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (20553142)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Disclosure / Investment / Capacity / Vertical structure / Cournot competition / Multiple markets / R&D investment / market competition / vertical industry / compensation contracts / multiple markets |
研究開始時の研究の概要 |
投資情報の開示は資本市場の投資家のみならず製品市場の競争相手にも利用される。特に,製品市場における競争相手の存在は企業の開示意思決定に影響を及ぼすものであり,場合によっては投資意思決定を変化させることが予想される。本研究では,企業が直面する様々な製品市場の競争環境を想定し,開示・非開示に対する企業のインセンティブについて分析する。また,投資意思決定,社会厚生に及ぼす影響について明らかにする。
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研究実績の概要 |
2022年度は、次の4つの研究を実施し、下記1と2の研究成果を国内外学術誌に投稿・掲載した。 1.「Strategic Commitment of Downstream Investment firms」は、独占的川上企業のもと、川下企業2社が数量競争を行う状況を想定し、川下企業のコスト削減投資に対する開示戦略と投資行動について分析したものである。Wiley出版社の海外学術誌であるManagerial and Decision Economicsに2021年10月にアクセプトされ、2022年9月にVol.43(6)に掲載された。 2.「川下企業の生産能力の選択と戦略効果」は、数量競争に直面する川下企業2社が事前に決定する生産能力に関する情報の開示戦略について分析したものである。日本管理会計学会の学術誌である管理会計学に2022年7月に受理され、第31巻第1号に掲載された。 3.「マルチマケットにおける企業の投資と開示戦略」を研究テーマとし、神戸市外国語大学石椛氏との共同研究であり、企業が複数の市場で同じ競争相手と競争する状況において、コスト削減投資とその開示戦略について分析したものである。多数の海外学術誌に投稿したが、リジェクトの結果となり、現在原稿を修正加筆している。 4.「競争的市場環境における経営者報酬契約の開示」を研究テーマとし、大阪大学大学院経済学研究科椎葉氏との共同研究であり、競争相手が存在する製品市場において、役員報酬契約の開示が及ぼす影響について分析したものである。海外学術誌に投稿したが、リジェクトの結果となり、現在分析結果を再検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題では、4つの研究を実施しており、残り2つの研究(経営者報酬契約、複数製品市場)の一部成果については既に海外学術誌に投稿を試みており、現在原稿を修正加筆している。今年度再び投稿予定である。
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今後の研究の推進方策 |
国内外の学会で研究報告等を増やしていく予定であるが、本年度も予定のような研究成果の発信ができないことも予想される。補助金の有意義な執行のために、事業補助期間を延長する可能性もある。
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