研究課題/領域番号 |
20K02085
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
畑山 要介 豊橋技術科学大学, 総合教育院, 准教授 (70706655)
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研究分担者 |
橋本 努 北海道大学, 経済学研究院, 教授 (40281779)
丸山 千賀子 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (20324965)
根本 志保子 日本大学, 経済学部, 教授 (70385988)
伊藤 賢一 群馬大学, 社会情報学部, 教授 (80293497)
神野 由紀 関東学院大学, 人間共生学部, 教授 (80350560)
生垣 琴絵 日本大学, 法学部, 講師 (90646093)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 消費社会 / 倫理的消費 / 物質性 / 消費者運動 / ミニマリズム / プロシューマー / 産消提携 / 物神崇拝 / 物神事実 / 経済思想 / ハンドメイド / 持続可能性 / 無印良品 / 物質主義 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、現代消費理論や「物質性(materiality)」の哲学の展開を手掛かりに、記号理論とは異なる仕方で「モノの倫理的消費」を再評価することである。論点を「脳を拡張する機能としてのモノの意義」と「モノの消費行動における倫理性」の二つに分けて、以下の二つを明らかにしたい。①学際的研究が明らかにしてきた「物質性」の諸理論を検討しつつ、それが既存の消費社会理論にもたらす批判的意義を解明する。②戦後日本の市民的消費者運動において問題化された「消費の倫理性」について、これを新たな視点で評価する。理論研究と運動史研究の両アプローチを結合しつつ、環境型市民社会の消費社会論の可能性を示したい。
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研究成果の概要 |
本研究では、物質性の哲学の展開を社会学に導入することで消費社会論を理論的に刷新し、記号理論とは異なる仕方で「モノの倫理的消費」を再評価することを試みた。「消費社会論研究会」において、エシカル消費の快楽性、ショッピングの道徳性、プロシューマー、消費者運動の内部化、産消提携の展開、プラスチック使用規制の実践、ミニマリズムの思想、用の美の商品化といったテーマを深化させるとともに、「下からの啓蒙」という図式で総合的に検討を加えた。こうした帰結は物神崇拝(フェティシズム)の再考を促す。消費社会批判を物神打破から物神構築として転換する新たな理論刷新が提起された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、第1にサステナブルな経済における消費社会のあり方の理論的視座を開示するという点にある。枯渇するエネルギー資源のなかで、GDP増大とは異なる幸福のあり方を追求する上でのありうべき人とモノの関係を示すのが本研究である。また、第2に消費者庁を軸に政府が現在検討している倫理的消費の諸政策について、よりよい政策を提案することに貢献するという点も挙げられる。物質的禁欲とは異なる仕方で「市民」のあり方を考えていくことが本研究の射程に含まれる。第3に、実在性を問い直す社会学の今日の潮流のなかで、消費社会論を新たに位置付け直すという点にある
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