研究課題/領域番号 |
20K02108
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 龍谷大学 (2022-2023) 早稲田大学 (2021) 宇都宮大学 (2020) |
研究代表者 |
閻 美芳 龍谷大学, 社会学部, 講師 (40754213)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 一人っ子 / 都市移住 / 有機農業 / 越境 / コミュニティの変容 / 農地の集積 / 一人っ子政策 / 農村コミュニティ / 一人っ子の都市移住 / 一人っ子の越境 / 農地管理 / 若者の都市移住 / 流動化 / 離農 / 新規就農 / 高度人材の越境 / 稲作地帯 / 畑作地帯 / 農地運営 / 村落コミュニティ / 農業の担い手 / 農地の流動化 / 持続可能性 / 都市居住 / 美しい郷村づくり / 兼業化 / 中国の農村コミュニティ / 社会的影響 / 農村都市化 / 大資本による農地の集約 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、一人っ子政策が中国の農村コミュニティに与えた影響とその後の社会変容を、量的・質的調査を通して実証的に解明したい。「老いゆくアジア」の加速化が注目されるなか、「未富先老」(先進国になる前に高齢化を迎えた)という言葉が象徴しているように、一人っ子政策は、中国の1980年代以降の経済高度成長と急速な都市化の時期と重なっており、中国の社会変容に特有の影響を与えている。なお、中国における一人っ子政策の実施が農村の社会変容にもたらした独自の影響関係を明らかにすることは、同様に急速な経済成長と都市化とともに過疎高齢化・限界集落化の課題を抱える日本の農村研究にも示唆を与えるはずである。
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研究成果の概要 |
一人っ子政策後に生まれた中国の高学歴の一人っ子の新規就農(CSA型)、一人っ子政策後に生まれた中国のIT人材の越境と日本でのコミュニティ形成、一人っ子政策後に生まれた一人っ子の都市移住に伴う農村コミュニティの変容(山東省と安徽省の農村)について、現地での量的調査、質的調査を踏まえて、実証的に検証した。これらの研究成果は、学会発表、論文、著書の形で公表してきた。そのほか、都市化に伴う中国農村コミュニティの変容について、EVERYDAY LIFE-ENVIRONMENTALISM:COMMUNITY SUSTINBILITY AND RESILIENCE IN ASIAを通して成果を公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長期にわたって実施されてきた中国の一人っ子政策が、中国の農村コミュニティにいかなる社会変動をもたらしたのか。現地での量的・質的調査を通して、実証的に検証したことに、本研究の学術的意義と社会的意義がある。都市化の影響で、農村での高齢化や担い手の減少という課題は世界的なものであるが、本研究は中国農村における「一人っ子政策」という独自の社会実験から生じた固有の都市化と流動化の変化を実証的に明らかにした。さらに、一人っ子政策後に生まれた都会の高学歴の若者が農村に「越境」し、有機農業を実施することでもたらした新たな農村コミュニティの変容についても明らかにした。
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