研究実績の概要 |
イギリスのEU離脱直後に起こったコロナ禍において、政府がどのような対策をしたか、そしてそれに対する市民の反応について理解するため、公共政策に関するアジア欧米の国際比較をした書籍2冊の出版に関わった。共同研究を通して海外の研究者と交流ができたことは大きな成果だった。 ①Public Behavioural Responses to Policy Making during the Pandemic Comparative Perspectives on Mask-Wearing Policies, Edited By Noriko Suzuki, Xavier Mellet, Susumu Annaka, Masahisa Endo, Routledge, 2023. 筆頭編者として13か国の比較研究をとりまとめた。 ②Quand la pandemie bouleversa le monde, Jean-Michel De Waele, Ahmet Insel(eds (担当:分担執筆, 範囲:Japon : la politique "top-down" sans coordination et ses limites(Chapitre 11)), Larcier, October 2022. 日本に関する章を担当した。他の章にはベルギーやイタリア、中欧に関する論文が含まれて、コロナ第1波における政治状況をよりよく理解することができた。 2024年刊行予定の『EU百科事典』の「ヨーロッパ市民権」の項を執筆担当した。 早稲田大学EU研究所の研究会にて「EUの難民支援とSDGsーシリア難民への高等教育支援」について発表した。この報告をまとめた論文が『国連SDGsとEU統合の新展開』(成文堂)から2023年出版予定である。EUとイギリスの関係について理解が深まった。
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