研究課題/領域番号 |
20K02149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
辻 竜平 近畿大学, 総合社会学部, 教授 (40323563)
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研究分担者 |
濱崎 友絵 信州大学, 学術研究院人文科学系, 准教授 (90535733)
茅野 恒秀 信州大学, 学術研究院人文科学系, 准教授 (70583540)
相澤 真一 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (00456196)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 伝統文化 / 階級・階層 / 聞き取り調査 / 御柱祭 / 調査票調査 / ランダムサンプリング / 都市部 / 郡部 / 公教育 / 継承者 / 社会階級・社会階層 / 地域社会 / 社会関係資本 |
研究開始時の研究の概要 |
初年度は,都市部と郡部のそれぞれにおいて,いくつかの伝統文化の担い手に聞き取り調査を行い,当該文化の継承者とその特徴(地域における階級・階層など)について記録・整理する. 2年目は,地方自治体の担当部署と教育委員会に対してアンケート調査を実施し,市町村内のどの地域(学校も含む)でどのような伝統文化が実践されているか,誰(個人,集団・組織)が担い手になっているかを網羅的に尋ねる.結果は,データベースとしてまとめる. 3年目は,2年目の調査結果をもとにして,新たに発見された現状や継承のされ方に特徴がある事例について,当該文化の継承者とその特徴について聞き取り調査を行うとともに,研究全体をまとめる.
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研究実績の概要 |
2020年度(初年度)は,新型コロナウイルスの蔓延のため,インタビューを中心とした計画は断念せざるを得なかった. 2021年から実質的に始動した.予算が限られていることもあり,伝統文化の対象を広げすぎず,長野県諏訪地方で行われている伝統行事で,2022年に数え年で7年(実質6年)に1度の周期で開催されることになっている御柱祭に絞ることとした.2021年度中には,御柱祭の準備状況,地域の中での人々の関わりや役割分担などについて,これまで深く関与してきた人々に対して聞き取り調査を行った. 2022年度は,御柱祭の実施年であり,諏訪地方の6市町村に居住する一般の人々に対する調査票調査を行うこととした.8月に合宿を行って,その時点までの実施状況をふまえつつ調査票の内容を検討した.そこから修正を加え,11月頃にほぼ完成した. 御柱祭の期間がおおむね終了した2023年2月から3月にかけて,若干の調査票の修正を行ったあと,諏訪6市町村(岡谷市,下諏訪町,諏訪市,茅野市,富士見町,原村)において,ランダムサンプリング(計画サンプルサイズ2000)による「御柱祭に関わる調査」という調査票調査を実施した.3月末日までに返却のあった839票を有効票として確定した. 調査票の内容は,今回および過去10回分の御柱祭の参加の仕方,御柱祭に関わる意見,日本の伝統文化やスポーツや他の娯楽などの実施状況,各種グループへの参加,ポジション・ジェネレータ,地域活動,デモグラフィック要因などであった. 新年度(4月)以降に入力作業を行い,分析を行っていく予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
年度末までに調査票調査を完了することができた. 目標としていたスケジュールどおりに進行している.
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は,「御柱祭に関わる調査」の分析を行い,合宿などで成果を共有しながら,いくつかの学会での報告や紀要論文の執筆を行う.また,ウェブサイトにおいて,回答者へのフィードバックを行う. 一般書と専門書の刊行を計画し,年度内に少しでも執筆を前進させたい.
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