研究課題/領域番号 |
20K02169
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 学習院女子大学 |
研究代表者 |
時安 邦治 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (80386797)
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研究分担者 |
西山 哲郎 関西大学, 人間健康学部, 教授 (10263188)
宮本 真也 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任教授 (30386429)
関 嘉寛 関西学院大学, 社会学部, 教授 (30314347)
谷本 奈穂 関西大学, 総合情報学部, 教授 (90351494)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 情動 / 身体 / 公共性 / ヴァルネラビリティ / 災害ボランティア / SNS / 美容整形 / 体罰 / シティズンシップ教育 / 共通善 / ロマンティックラブ・イデオロギー / 結婚 / フォーディズム / 社会的承認 / アクセル・ホネット / 身体の社会学 / 女性のネットワーク / 震災ボランティア / 日常性 / スポーツ / 指導スキル / コミュニケーション / メディア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、ポピュリズムが台頭する現代において公共性(公共圏)の概念を再生させることである。従来の公共性論は言語実践を重視してきたが、本研究は身体・情動を通じたコミュニケーションの生む前社会的な共同性がどのように媒介されて公共性につながるのかを解明し、そこにどのような可能性と限界があるのかを考究する。本研究は「インターネット時代の公共圏の可能性」、「外国人労働者とポリエスニックなシティズンシップ」、「女性の身体に対する政治的・医療的介入」、「体育スポーツ教育における規律・体罰」、「災害時に立ち上がる公共性」という5つの問題設定を通じて、公共性における身体や情動の働き・役割を明らかにする。
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研究成果の概要 |
情動や身体は、理性の領域と考えられる公共性や公共圏とは親和性がないと考えられる傾向がある。本研究では、むしろ情動や身体が公共性や公共圏にとって積極的な意味をもつことを明らかにしようとした。個々の研究成果をふまえ、研究課題の到達点として、2022年11月の日本社会学会第95回大会において「情動・身体・公共性」という共同テーマで研究発表を行った。われわれは情動や身体的コミュニケーションの中に公共性につながる可能性を見出した。しかし残念ながら、それが暴力やポピュリズムと距離とり、公共圏の再生を実現できる可能性は十分に論じられなかった。この点は、今後さらなる研究が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インターネットやSNSが社会に浸透するとともに、公共性や公共圏が危機に瀕しているという意見がある。ネット上でヘイトスピーチが横行し、フェイクニュースがまことしやかに流され、人びとの憎悪と対立が激しさを増しているように見えるからである。相互理解のためにもっと理性的になるべきであると言われる。われわれは、むしろ情動や身体を通じたコミュニケーションに公共性につながる可能性を見出し、そこから公共圏を再生させることができるのではないかと考えて、本研究を進めた。その点に本研究の意義がある。
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