研究課題/領域番号 |
20K02170
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 摂南大学 (2023) 北陸学院大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
竹中 祐二 摂南大学, 現代社会学部, 准教授 (40631578)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 更生保護 / ボランティア / 刑事政策 / 社会的包摂 / 離脱 / 立ち直り / 再犯防止 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、真に民主的な犯罪者処遇を目指すための理論モデルを構築することを目的としている。たとえ一般市民であっても、私たちの一人ひとりが、更生保護政策からもたらされる全ての結果を、責任を持って、主体的に引き受けなければならない。そのためには、様々な観点からの検討を可能にする土壌が必要であるが、そのための手がかりが十分には無いのが現状である。そこで本研究では、犯罪・非行からの立ち直りにあたって、「誰が」・「どの立場から」以外にも、「何のために」、「何を」、「どのような関わりを」等の諸論点を整理・統合することで、「更生保護への多様な主体の参加を可能にする理論モデルの構築」を目指したいと考えている。
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研究実績の概要 |
【研究の目的】 更生保護制度では伝統的に民間ボランティアの活躍が期待されてきたし、また今ではより一層の市民参加が目指されている。ただし、例えば保護司のなり手が少ないことが指摘されているように、社会全体で見たときには一部の人々の善意によってのみ更生保護が担われているという活動の限界は指摘されている。したがって、賛否入り混じる中で、私たちが何を選び取り、誰が、どの立場で、何を行うべきかを絶えず再検討することが、今改めて求められるものと考える。このことから、包摂的な社会の構想を目指し、上記の民主的な議論を成り立たせる基盤を築き上げることを目的に、「更生保護への多様な主体の参加を可能にする理 論モデル」を構築することを、本研究の目的と位置付けている。
【2023年度の研究実績】 4年目である2023年度は、3年目までの研究成果を公表すること、および防犯ボランティア実践者へのインタビュー調査を実施することの、大きく2つの研究活動を予定していた。前者については、前年度から取り組んでいた英語論文の公表を含めて、学会報告と論文投稿を積極的に行うことができた。後者については、前者に対するウェイトが大きくなってしまったことと、研究環境が変化したことから、着手することができなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究成果を公表することに対するウェイトが大きくなってしまったことと、研究環境が変化したことから、防犯ボランティア実践者へのインタビュー調査に着手することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究環境が変化した一方で、新たな協力者を得ることで、調査地・調査対象の選定に目途が立ってきた。研究期間を延長したことで、5年目となる2024年度が最終年度となることから、次の新たなプロジェクトへの展開を意識しながら、研究成果をまとめていきたい。この点を意識して、より一層積極的なアウトプットに努める予定である。加えて、夏頃に集中してインタビュー調査を実施し、当初の研究計画通りではあるが、4年目までに得られた知見とは異なる視点によって、本研究プロジェクトに広がりと厚みを増していきたい。
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