研究課題/領域番号 |
20K02199
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
藤田 京子 愛知医科大学, 医学部, 講師 (30297824)
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研究分担者 |
神野 安季子 (大野安季子) 愛知医科大学, 医学部, 講師 (10440710)
室谷 健太 久留米大学, 付置研究所, 教授 (10626443)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 低輝度質問票 / クオリティオブライフ / 網膜色素変性 / 質問票 / 低輝度視力 / 日常生活動作 |
研究開始時の研究の概要 |
人間の行動は周りの明るさに影響される。視覚が正常でも薄暮時や夜間など暗くなると周囲の状況把握が困難になり行動が制限されるが、視覚障害者ではさらにその困難度が増すことは想像に難くない。しかしこれまでに視覚障害者の暗所における行動を評価する確立された測定法はなく現状は不明なままである。本研究では薄暮時・夜間および暗所における視覚障害者の行動困難を明らかにするために米国で開発された暗所での日常生活行動やQOLを問う質問票を日本語に翻訳し日本語版を開発、さらに視機能障害との関連を明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
視覚障害では薄暮時や夜間の行動が制限され、日常生活に支障をきたす。特に夜盲を主症候とする網膜色素変性では薄暮時や夜間の外出ができない症例も多くQOLが低下することは容易に想像がつく。しかしながらこれまで暗い場所での日常生活困難や精神面への影響をみる評価表がなく、困難を生じる具体的な行動や場面およびそれらと視機能との関連については不明な点が多かった。 今回開発したLow Luminance Questionnaire-Japanese version (LLQ-J)は夜間や薄暮時など暗い場所での行動や精神面についての質問に特化しており、より具体的に困難を評価できる。今年度は網膜色素変性25例を対象にし、LLQ-Jの回答と両眼開放視野検査、両眼開放での低輝度視力検査の結果との関連性について調べた。結果、低輝度視力と両眼開放視野スコアがそれぞれ”移動”、”様々な明るさでの行動”とに関連することが明らかとなった。一方で日常診療で測定される通常視力と有意な関連がみられた項目はなく、通常の視力検査からは日常生活困難度の予測がむずかしいことがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該研究で開発した質問票を用いて夜盲をきたす代表疾患である網膜色素変性の視機能とQOLの関連を評価できた。
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今後の研究の推進方策 |
他の難治性慢性眼疾患について引き続き症例を収集し、データの集積をすすめていく。
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