研究課題/領域番号 |
20K02208
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
矢原 隆行 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(法), 教授 (60333267)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リフレクティング / ダイアローグ / アクションリサーチ / 刑事施設 / 組織風土 / 臨床社会学 / 対話実践 / リフレクティング・プロセス / 少年院 / 立ち直り / トライアローグ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、刑事施設等における立ち直り支援に不可欠な対話的空間の創出のため、北欧の刑事施設で着実な成果を挙げている「リフレクティング」に着目し、これを活用したプログラムの実践研究を国内の刑事施設等において行うものである。具体的には、ノルウェーの臨床家トム・アンデルセンによって提唱されたリフレクティングを国内の刑事施設等に導入し、中・長期的なアクションリサーチを実施することで、その効果と禁忌を臨床福祉社会学の視座から明らかにするとともに、日本的文脈に沿った立ち直り支援のためのリフレクティング・プログラムを構築する。
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研究実績の概要 |
本研究は、刑事施設等における立ち直り支援に不可欠な対話的空間の創出のために、北欧の矯正・更生領域において活用されている「リフレクティング」を用いたプログラムの実践研究を行うものである。具体的には、①北欧諸国の先進的実践現場の詳細な実態調査を行い、その方法的特質を明らかにするとともに、その研究成果を踏まえ、②日本の矯正・更生の現場と協働して中・長期的な参加型アクションリサーチを行い、現在の日本の現場においてリフレクティングを試行、評価、改善し、実際に現場職員らによって活用可能なモデルを構築する。 2023年度、国内では、リフレクティングに関するこれまでの理論研究を総括するとともに、国内の矯正施設におけるアクションリサーチを継続実施した。具体的なフィールドとして、当研究室で共同研究の協定を結んでいる美祢社会復帰促進センターおよび福岡少年院のそれぞれの施設に毎月の訪問を継続。そのなかで職員向けのリフレクティング研修、入所者とのリフレクティング・トークの実践、職員間でのリフレクティング・トーク、全職員を対象とした「心理的安全性」尺度を含む質問紙調査と、その結果を踏まえた会話の場の設定などを実施することができた。とりわけ、2023年度後半には、法務省において「受刑者の各種指導に関する訓令」が一部改正され、一般指導改善として「対話実践」が実施される方針が示され、その具体的方法として本研究が取り組んできたリフレクティングが導入されることとなり、上記の両施設にも全国の矯正施設から見学者が集まり、そのモデルを紹介するに至っている点において、本研究の社会的波及効果を評価することができる。ノルウェー各地の現場での情報収集に関しては、年度内の実施が叶わなかったものの、オンライン上での情報交換は継続しており、本課題と連続性を有する2023年度からの研究計画において2024年度中に遂行予定である。
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