研究課題/領域番号 |
20K02214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
福間 麻紀 北海道医療大学, 看護福祉学部, 准教授 (70581867)
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研究分担者 |
大友 芳恵 藤女子大学, 人間生活学部, 教授 (20347777)
岩田 美香 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (30305924)
山内 太郎 札幌国際大学短期大学部, 幼児教育保育学科, 准教授 (90369223)
松本 伊智朗 北海道大学, 教育学研究院, 特任教授 (20199863)
鳥山 まどか 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (40459962)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 救護施設 / ひきこもり / 家族関係 / 支援モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、中高年のひきこもりの問題に対し、生活保護施設である救護施設の機能がその解決に有効であるのかを検証し、新たな支援モデルを構築することにある。 目的に基づき、以下を段階的に明らかにする。①救護施設における広義のひきこもり状態にある人の受け入れの実態。②家庭からの自立や地域への移行支援など支援者がどのような機能を用いて支援を行っているのかのプロセスについての施設横断的な分析。③施設入所者本人や家族の施設に対する評価。これらについてまとめ、中高年期のひきこもり問題に対する新たな活支援モデルの構築を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は中高年のひきこもり状態にある人の支援について、救護施設のもつ機能の有効性を検証することを目的としている。 本年度はインタビュー調査について、昨年度に引き続き、3施設の職員7名、利用者8名に対して実施した。職員18名、利用者21名の全調査完了後に逐語記録を作成し分析を進めている。分析結果については、研究代表者と研究分担者がデータを共有し、オンライン上で検討を行っている。現時点で確認された事項としては、利用者の多くが保護者他界後に金銭面や日常生活の管理(食事、健康等)を単独で行うことができず、体調や住環境の悪化によって周囲に発見され入所に至っていることから、救護施設でひきこもり経験者に実施した支援内容は、「心身の状態の回復」「日常生活を営むための生活能力の把握と必要な能力の訓練及び支援の検討」「地域訓練事業による地域での独居生活訓練」であった。さらに分析を進め、救護施設の有効な機能を検証する。 アンケート調査については、昨年度実施したA県救護施設利用者の悉皆調査のデータを分析し報告書を作成する予定であったが、比較対象予定であった救護施設全国調査の結果公表が遅れているため、本年度中にデータを得ることが困難であったこと、A県調査データについて主実施機関のデータ整理が完了していないことから、アンケート調査全体の分析と総括は翌年度に持ち越しとなった。そのため、本年度はA県の調査データでデータ整理が完了している利用者の「心身の状況」「障害・疾病の状況」「入所に至る経緯」「入所前の生活」について分析をすすめ、救護施設の利用に至る状況の特徴をまとめた。また、施設調査のデータからは、救護施設の行っている事業についての分析を行い、ひきこもり支援に有効と思われるいくつかの事業について確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度は、昨年度に実施したA県救護施設利用者の悉皆調査のデータを分析し報告書を作成する予定であったが、全国調査が遅れ本年度中にデータを得られなかったこと、A県調査データについて主実施機関のデータ整理が完了していないことから、報告書の作成は翌年度に持ち越しとなった。
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今後の研究の推進方策 |
A県のアンケート調査結果については、前回の比較と全国との比較から、利用者の傾向を把握する。 A県のインタビュー調査については、利用者と職員のデータ分析を行い、特徴と支援の有効性を確認する。 アンケート調査とインタビュー調査の分析から、支援モデルの構築を行う。 研究全体の総括として報告書を作成する。
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