研究課題/領域番号 |
20K02217
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 学校法人文京学院 文京学院大学 (2023) 順天堂大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
岡本 隆寛 学校法人文京学院 文京学院大学, 保健医療技術学部, 教授 (60331394)
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研究分担者 |
松本 浩幸 三育学院大学, 看護学部, 准教授 (60367589)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 統合失調症者 / パーソナルリカバリー / セルフスティグマ / 情緒的支援認知 / 地域生活 / 雇用 / 統合失調症 / リカバリー / 就労 / 地域定着支援 / 就労支援 |
研究開始時の研究の概要 |
統合失調症者は、生活の場を病院から地域に移すだけではなく、地域生活の質を高め社会経済活動に参加していく必要がある。そのために、統合失調症者のリカバリーを促進する要因は何かを明確にし、それを取り入れた支援を展開していくことが重要な課題である。さらに、リカバリーを促進させる関連要因を明らかにすることで、生活の質を視野に入れた地域移行や地域定着、就労支援に結び付けることができるものと考えられる。 本研究では、長期入院患者、外来通院患者、デイケア利用者、就労継続支援A/B型事業所利用者、一般就労者の7郡を対象として、利用施設および就労状況の違いや心理社会因子がリカバリーに与える影響を明らかにする。
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研究実績の概要 |
メイン研究としては、統合失調者のパーソナル・リカバリーに影響を与える心理社会因子を明らかにすることを目的とした。自宅生活、デイケア、就労移行支援、就労継続支援B/A型事業所、一般就労を利用する870名を対象に、日本語版Recovery Assessment ScaleとLinkスティグマ尺度、情緒的支援ネットワーク尺度、ピアサポート経験、趣味などの個人属性を評価した。結果は、社会参加状況の違いによるリカバリーの差異はみられなかった。重回帰分析では、ESN家族及び家族以外、セルフスティグマ、趣味、一人暮らしがRAS全ての項目に対して影響していた。ピアサポート経験は、RASの他者への信頼、目標/成功志向・希望に、社会参加状況は、RASの目標/成功志向・希望に、年代は、RASの自信を持つことに影響を与えていた。 最終年度は、メイン研究に対して、トライアンギュレーションにより研究の包括性を保証として、地域で生活する統合失調症者を対象に、対人情緒的支援やセルフスティグマの認知、趣味や楽しみが私生活の充実にどのように影響しているのか、複数の事例の語りについて丹念な質的記述的検証を行った。 結果として、友人からの情緒的認知支援に関しては、対等な仲間とのつながりや安心できる仲間がいる環境により、リカバリーが促進されていった。情緒的認知支援を担う医療者及び施設スタッフについては、保護や管理される関係性から、自身の主体性を尊重してもらえる対等な関係性への変化し、リカバリーが向上した。居心地の良い居場所を見つけ、そこで安心できる対人関係を再構築するという体験が症状への自己管理力を高め、セルフスティグマの軽減にもつながった。
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