研究課題/領域番号 |
20K02227
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
重松 由佳子 (有馬由佳子) 久留米大学, 医学部, 教授 (90320390)
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研究分担者 |
藤野 成美 佐賀大学, 医学部, 教授 (70289601)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 社会的ハイリスク妊婦 / ヘルスリテラシー / ネットワーク / 社会定ハイリスク妊婦 |
研究開始時の研究の概要 |
社会的ハイリスク妊婦は、妊婦自身は妊娠期の過ごし方や育児に不安があるが、必要な支援につながりにくい状況が多くみられる。また、支援者もどうかかわればよいのかわからず困惑する場面がある。本研究では、社会的ハイリスク妊婦が、周りの支えや情報・支援につながる専門職の関わりについて、ヘルスリテラシーの視点から検討する。 研究計画は、社会的ハイリスク妊婦の特徴を明らかにし、先駆的な取り組みの視察や先行文献からヘルスリテラシーの向上にむけた支援内容を検討し、支援モデルを作成する。 本研究で開発する支援モデルは、社会的ハイリスク妊婦が必要な情報・支援につながりやすくなることを目指したものである。
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研究実績の概要 |
貧困、望まない妊娠、孤立などの社会的困難を抱えている社会的ハイリスク妊婦は全妊婦の15%をしめている。社会的ハイリスク妊婦は、身体面や精神面にも課題を抱えている場合が多い。その為、妊娠期の過ごし方や育児に不安を抱えている。しかし、周囲との関係は希薄なことが多く、必要な支援につながりにくい。支援者もどのように対応するとよいのかわからず困惑している。周囲の支えや情報・支援の受け入れを決定する力のことをヘルスリテラシーという。本研究は、社会的ハイリスク妊婦が周りの支えや情報・支援につながる専門職の関わりについて、ヘルスリテラシーの視点から検討することを目的としている。 本年度は、社会的ハイリスク妊婦のヘルスリテラシーの介入に関する文献検討を行い、社会的ハイリスク妊婦のヘルスリテラシー支援の実態調査(インタビュー)を行う予定であったが、COVID-19に伴う都道府県をまたぐ移動及び対面での聞き取り調査を行うことが困難な状況が続いたため、文献検討のみとなった。文献検討の結果、ヘルスリテラシーの低い対象に対する介入について、ヘルスリテラシーの評価、自己効力感、偏見などの信念への介入、知識教育、文書のデザインや付加的及び代替え図的表現、アドヒアランスを高める支援等、複数の支援機能を組み合わせた介入の必要性が明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
社会的ハイリスク妊婦のヘルスリテラシーの実態調査(インタビュー)を行う予定であったが、COVID-19に伴う、保健所の積極的疫学調査協力や学内業務の多忙により、また、インタビューの制限があり、計画的に進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
当初は、社会的ハイリスク妊婦のヘルスリテラシーの実態調査を行い、介入方法を検討する計画であった。海外にて、社会的ハイリスク妊婦の実態・ヘルスリテラシーの評価に関する研究成果があったため、計画の修正を行っても支障がないと判断し、社会的ハイリスク妊婦の実態に関する先行研究の成果を基に介入を検討し、介入の実態を把握し、モデルを構築する計画に修正する。
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