研究課題/領域番号 |
20K02229
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 国立社会保障・人口問題研究所 |
研究代表者 |
小島 克久 国立社会保障・人口問題研究所, 国立社会保障・人口問題研究所, 副所長 (80415819)
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研究分担者 |
金 貞任 東京福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (00364696)
沈 潔 日本女子大学, 人間社会学部, 研究員 (20305808)
于 洋 城西大学, 現代政策学部, 教授 (60386521)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 高齢者介護 / 介護制度 / 東アジア / 国際比較 / 高齢化対策 / 中国 / 韓国 / 台湾 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は東アジアの介護制度の多様性の背景を検討を目的としている。韓国、台湾、中国はわが国の介護制度を参考にしつつも、独自の発展をしようとしてる。その背景として、①既存制度や財政面の条件、②官民の役割と市場メカニズム、③インフォーマルケアの役割に焦点を当てた分析を行う。その結果をもとに東アジアの介護制度の多様性の背景、そして東アジアの福祉レジームの多様性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、東アジア(日本、韓国、台湾、中国)の介護制度の多様性を、その制度構成要素に着目して分析した。東アジアの介護制度には、共通点、相違点がそれぞれ現れやすい制度構成要素がある。前者は、介護制度に不可欠なものであり、後者は、各国・地域の実情、政策判断が反映されやすいことを明らかにした。前者の例は、要介護認定、利用できる介護サービス、介護報酬などである。後者の例は、民間部門の活用、医療との連携、地域密着、外国人介護労働者の受け入れなどである。これらが混合することで東アジアの介護制度の多様性につながっていることを明らかにした。また、新型コロナの介護制度などへの影響として台湾の対応をまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東アジアの介護制度の多様性を、その制度構成要素から明らかにすることで、東アジアの福祉レジームに内包される多様性を学術的に明らかにした。また、わが国の経験への経路依存、脱経路依存があり得る一方、東アジアは人口減少に直面しており、介護制度に共通する課題であることを明らかにした。そして、わが国の介護サービス分野で、官民の交流が増えることが期待されるが、本研究の知見が諸外国の政策や介護サービスの違いの理解の参考になるという社会的な意義も見いだすことができた。
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