研究課題/領域番号 |
20K02240
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 山口県立大学 |
研究代表者 |
長谷川 真司 山口県立大学, 社会福祉学部, 教授 (50438868)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 社会福祉史 / 民間財源 / ファンドレイジング / 社会福祉関係 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、戦前期の民間施設や組織の財源確保に関して財政的支援の観点から支援の状況及び関連する施策について社会的背景を踏まえてまとめたうえで、民間社会事業施設や組織において財源確保がどのように行われていたかを明らかにする。そして、現在の日本の社会福祉実践において求められるファンドレイジングの手法に通じる部分があるかどうか明らかにする。
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研究実績の概要 |
2023年度は昨年度に引き続き『社会福祉施設資料集成』第Ⅰから第Ⅲ期に収録されている施設や機関を事例として取り上げ、それぞれの年史から戦前期の各施設や機関が財源確保のためにどうような手法を活用していたのかついて検証し、各施設や機関ごとの特徴や福祉分野における財源確保の手法の先駆性や共通性などについて分析を行っている。あわせて、年史から分析を行っている施設や機関について年史以外の関連資料や文献の収集に努めている。 また、戦前期の社会事業施設や機関における民間財源の必要性の社会的背景及び民間財源支援の状況について関連する史料や文献の収集に努め、分析のための準備を行っている。 また、現在のファンドレイジングと手法との共通性や先駆性の視点から検証を行うため、現代のファンドレイジングの手法について日本ファンドレイジング協会主催の研修会等に参加し知見を深めるとともに、関連する文献の収集に努め検証のための準備を行っている。そして、日本ファンドレイジング協会の福祉チャプターで行っている福祉分野の専門コースで戦前期の福祉分野におけるファンドレイジングの取り組みについてまとめた成果の一部をもとに研修を行った。 さらに、企画運営にかかわり始めたコミュニティソーシャルワークとファンドレイジングを学ぶ研修において、講座の一つとして担当し戦前の社会事業施設の財源確保についての講義内容を研究成果の一部を踏まえ改訂し研修を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍において職場の環境から東京への往来が難しい状況があり、東京の大学の図書館での史料や文献の収集が出来なかったため研究の進捗が全体として遅れていた。昨年度のゴールデンウイーク以降往来は出来るようになったが、時間的に十分収集の時間をとることができていない。また、社会福祉養成課程の新カリへの対応、大学業務の増加、さらに家庭の事業として育児にも時間をとられる状況もあり、入手できている史料や文献の分析についても予定より進んでいない状況である。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが「5類」となったことに伴い東京への往来が制限なくできるようになり、今年度も東京を中心に図書館の史料や文献の収集に急ぎ取り組む。そして戦前期の民間施設や組織の年史や関連史料等を用いて、個々の施設や組織について民間財源確保のためどのような手法を活用してきたのかに関する視点からさらに分析を進める。そのうえで、戦前の社会福祉施設や組織で共通して活用されていた財源確保の手法や特徴的な手法について検証を行う。 また、戦前期の社会事業施設や組織における民間財源確保の必要性の社会的背景及び民間財源支援の状況について、関連する史料や文献を収集しまとめる作業を進める。
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