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障害当事者が行うアドボカシーの研修プログラムの開発及び普及に向けたシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K02247
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08020:社会福祉学関連
研究機関大正大学

研究代表者

坂本 智代枝  大正大学, 人間学部, 教授 (00317645)

研究分担者 栄 セツコ  桃山学院大学, 社会学部, 教授 (40319596)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード障害者 / アドボカシー / ピアアドボカシー / ピアサポート / 障害当事者 / ソーシャルワーク
研究開始時の研究の概要

国内外において未だ明らかになっていない障害当事者が行うアドボカシーの機能と役割を明らかにすることである。精神障害当事者が行うアドボカシー(ピアアドボカシー)は北米をはじめ先駆的な実践は20年以上の蓄積があるものの、障害当事者が行うアドボカシーについては、具体的な機能や役割等に関する研究は未開拓である。そこで、先駆的な精神障害当事者が行うアドボカシー(ピアアドボカシー)の調査研究を踏まえて機能や役割と支援プロセスを明らかにしてきたことから他の障害当事者にも応用可能にしていくことを目的に、対象者を拡げて 障害当事者のアドボカシー研修プログラムとマニュアルを開発することである。

研究実績の概要

障害当事者が行うアドボカシーに着目したプログラム開発やその普及に向けて、国際的な公開講演会と日本におけるピアスタッフと協働している専門職による実践報告を踏まえて、シンポジウムを実施する計画であった。そこで、今年度は障害当事者によるアドボカシーの考え方の普及に向けて、オーストラリアのコンシューマーの全国組織を組織化した経験のあるJanet Meagherさんを2023年12月9日に招聘し、「アドボカシー・リカバリー・ピアワーク」をタイトルとする公開講演会と日本のピアアドボカシーの実践者とのシンポジウムを開催した。さらに、後日1か月間程、広く普及するために公開講演会とシンポジウムの動画を配信した。
公開講演会(動画配信も含む)の効果とピアによるアドボカシーに対する理解の現状を把握するために参加者にアンケート調査を実施した。参加者200名に対して、無記名・自記式アンケートを実施し、106票の回収を得た(回答率は53%)。公開講演会におけるアドボカシーの理解について(N=92)よくできた(21名)、できた(57名)は、84%と概ね理解できた結果となり、今回の公開講演会について、ピアアドボカシーの理解は概ね効果があったことが示唆された。公開講演会とシンポジウムの内容を逐語記録にして編集し、参加者との質疑応答の回答、アンケート結果をまとめた報告書を作成し、広く普及した。
障害当事者が行うアドボカシーの機能と役割に関する研修プログラムとして、東京で研修会を実施し、20名の参加者にアンケートを行い効果を検証し、概ね効果が得られた。2022~2023年度に実施したインタビュー調査の分析結果の精緻化と研修プログラムのガイドブック内容を研修会のアンケート結果を踏まえて、ブラッシュアップした。
研究会は、公開講演会の打ち合わせとアンケートの分析及び報告書について、4回実施することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

オーストラリアのピアアドボカシーの実践者である海外招聘を行うための準備を6月より開始し、講演会の内容の打ち合わせ等、招聘に係る手続きや資料の翻訳等、行った。さらに、動画配信や報告書、及びアンケートの分析に係る作業に多くの時間を費やした。
障害当事者が行うアドボカシーに関する研修会が1回のみとなり、作成したガイドブックのブラッシュアップが十分にできなかった。さらに、障害当事者が行うアドボカシーに関する研修プログラムの普及のためのホームページを作成して広く普及することができなかった。

今後の研究の推進方策

来年度の研究計画は、2023年度に予定していたインタビュー調査の追加のデータ収集及び分析を進め、日本精神障害者リハビリテーション学会等にて発表及び学会誌等に投稿し発表する予定である。さらに、広く普及するために障害当事者が行うアドボカシーのガイドブックを作成し、実践に活用できるようにすることである。そのために、研修会を関東及び関西、北海道等3か所で実施して、ガイドブックのブラッシュアップを行う。さらに、ホームページを作成して広く普及できるようにする。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (6件) (うちオープンアクセス 3件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 実践と研究の循環を志向でる人材育成2024

    • 著者名/発表者名
      坂本智代枝
    • 雑誌名

      日本精神保健福祉学会学会誌

      巻: 通巻11号 ページ: 65-66

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「生活支援モデル」の形成過程にかかわって2023

    • 著者名/発表者名
      坂本智代枝
    • 雑誌名

      日本精神保健福祉士協会誌

      巻: 通巻135号 ページ: 338-341

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] チームにおける精神保健福祉士のピアサポーターとの協働2022

    • 著者名/発表者名
      坂本智代枝 栄セツコ
    • 雑誌名

      公益社団法人精神保健福祉士協会 精神保健福祉

      巻: 第53巻 第2号(通巻129号) ページ: 161-165

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 精神障害のある人のピアアドボカシーの機能と役割ーニューヨーク州「Baltic Street」のインタビュー調査を通してー2022

    • 著者名/発表者名
      坂本智代枝 田中喜美子
    • 雑誌名

      大正大学社会福祉学会 鴨台社会福祉学論集

      巻: 第30号

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 座談会 精神保健福祉士とピアサポーターの協働、現状とこれから2022

    • 著者名/発表者名
      坂本智代枝 飯山和弘 小坂和誠 彼谷哲志 鈴木篤史 原 敬 田村洋平
    • 雑誌名

      公益社団法人精神保健福祉士協会 精神保健福祉

      巻: 第53巻 第2号(通巻129号) ページ: 197-208

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 学内実習プログラムの意図2021

    • 著者名/発表者名
      坂本智代枝
    • 雑誌名

      鴨台社会福祉学論集 第29号

      巻: 第29号 ページ: 18-20

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 障害当事者におけるピアアドボカシーの機能と役割 ~日本におけるインタビューを通して~2024

    • 著者名/発表者名
      坂本智代枝
    • 学会等名
      やどかり研究所 報告交流集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 今後の精神保健福祉学を担う人材育成 実践と研究の循環を志向できる人材育成2023

    • 著者名/発表者名
      坂本智代枝
    • 学会等名
      日本精神保健福祉学会 第11回学術研究集会 大会実行委員会企画
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 精神障害当事者が行うアドボカシーの機能と役割2022

    • 著者名/発表者名
      坂本智代枝 栄セツコ 田中喜美子 佐々木理恵
    • 学会等名
      日本精神障害者リハビリテーション学会 第29回群馬大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Meaningful Work Participation Scale:Item generation and content validity2022

    • 著者名/発表者名
      Kimiko Tanaka;Eric Stein;Julie Williams;Tom Craig(Char);Chiyoe Sakamoto;et al
    • 学会等名
      World Association of Social Psychiatry
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 障害者ピアサポーター養成研修のリモート開催の試みと受講者における効果・課題2021

    • 著者名/発表者名
      種田綾乃 坂本智代枝 山口創生 秋山浩子 市川剛 森幸子 田中洋平 彼谷哲志 中田健士 栄セツコ 岩上洋一 門屋充郎 内布智之 岩崎香
    • 学会等名
      第20回日本精神保健福祉士学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] ピアサポーターがチームにいること2021

    • 著者名/発表者名
      坂本智代枝・栄セツコ
    • 学会等名
      鳥取県ピアサポート研修会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 精神保健福祉士資格取得後の継続教育における現状と課題(1)2020

    • 著者名/発表者名
      赤畑淳・岩本操・岩崎香・栄セツコ・坂本智代枝他
    • 学会等名
      第19回日本精神保健福祉士学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 精神保健福祉士資格取得後の継続教育における現状と課題(2)2020

    • 著者名/発表者名
      大髙靖史・岩本操・岩崎香・栄セツコ・坂本智代枝他
    • 学会等名
      第19回日本精神保健福祉士学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 公開講演会 報告書 ・アドボカシー・リカバリー・ピアワーク2024

    • 著者名/発表者名
      坂本智代枝 栄セツコ
    • 総ページ数
      80
    • 出版者
      -
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 新・社会福祉原論 精神障がい者をどう理解するか 他2023

    • 著者名/発表者名
      坂本智代枝 他
    • 総ページ数
      15
    • 出版者
      大正大学出版会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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