研究課題/領域番号 |
20K02256
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山口 宰 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 特任准教授 (10756901)
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研究分担者 |
山井 弥生 (斉藤弥生) 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 教授 (40263347)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 介護 / テクノロジー / 生産性 / ロボット / ICT / ドイツ / スウェーデン / IC化化 / 認知症ケア / 高齢者 / ICT化 / 生産性向上 / 認知症 / 日本 |
研究開始時の研究の概要 |
介護分野におけるテクノロジーの活用は、高齢者の生活の質を向上させるとともに、介護サービスの生産性を向上させ、人材不足に直面する介護現場に変革をもたらすことが可能であろうか。本研究は、介護ロボット研究の第一人者Barbara Klein教授との国際共同研究として、日本・ドイツでの介護ロボットを用いた実証実験を通して、テクノロジーの活用が介護現場にもたらす効果を明らかにすることを目的とする。社会福祉学の視点に基づいて設計する実験と調査を通じて、高齢者とケアワーカーの間にロボットを介在させることの効果を実証するとともに、諸外国の取り組みを整理し、日本の介護ロボット普及における課題を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、介護分野におけるテクノロジーの活用が、利用する高齢者と現場で働くケアワーカーにどのような効果をもたらすかを、国際的な視点を含めて明らかにすることを試みた。その結果、介護現場におけるコミュニケーションロボットやICT機器の導入が、①サービスを利用する高齢者のコミュニケーションの質の向上・量の増加に貢献し、生活の質を高めること、②ケアワーカーの勤務時間を短縮し、働きやすい環境を作ることにより、介護現場の生産性の向上に寄与することが明らかとなった。また、ドイツ・スウェーデンをはじめとするEU諸国での介護テクノロジーの活用の実態について調査を実施し、今後の日本での取り組みに対する示唆を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、高齢者施設をフィールドとし、①認知症高齢者グループホームおよびデイサービスを利用する認知症高齢者に対するコミュニケーションロボットの介入、②ケアワーカーの記録業務におけるICT導入によるデジタル化の効果を、長期にわたり実証的に明らかにすることができた。また、ドイツやスウェーデンにおける介護テクノロジーの取り組みに関する最新の知見を得ることができた。これらの研究結果について、学術誌や国際学会において発表しただけではなく、介護現場へのフィードバックやインターネット媒体による発信を行ったことにより、介護現場の生産性向上に具体的に寄与した点で、社会的意義は大きい。
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