研究課題/領域番号 |
20K02269
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 八戸工業大学 |
研究代表者 |
安部 信行 八戸工業大学, 大学院工学研究科, 准教授 (30433478)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 視覚障害者 / 歩行支援 / 歩行訓練 / 歩行事故 / バリアフリー / ユニバーサルデザイン / VR / 誘導方法 / ドクターカー / サイレン音 / 踏切内事故 / 先端技術 / ドローン / 実証的研究 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、ドローンやVR技術は革新的な進化を遂げている。一方、視覚障害者は増加傾向にあり、殆どが高齢期の眼疾患や成人病の合併症等による中途失明である。 本研究は、視覚障害者が日常的に歩行している際に発生している衝突・転倒・転落などの事故について全国的な調査を実施し、それらの結果を踏まえて、先端技術を利用して、歩行訓練のツールを開発し、現場での実証的研究、歩行支援技術の提案を行うことを目的としている。 特に、寒冷地においては雪道歩行や強い風・音の中での歩行も難しい条件となり、また、様々な災害の際に関してもこのシステムの実証実験により、より円滑な歩行が実現できると考えられる。
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研究成果の概要 |
はじめに、視覚障害者の日常的な歩行中の事故について、全国的な事故の傾向の分析を行った。過去5年以内の歩行事故経験率は3割であることが分かった。ドローンによる誘導システムに関しては、実現の可能性はあるが、航空法等の影響もあるため、現実的にはハードルが高い。VRによる歩行訓練システムや教育用VRに関しても、実空間での課題があるが、開発の意義があることは分かった。以上より、ソフト的な役割として、歩行訓練支援コーディネーターの提案をする。視覚障害者と眼科医、福祉団体、行政などを繋ぐもので、情報提供や歩行訓練のアドバイスを行う。これにより、歩行環境はハードとともに円滑となり、歩行事故の減少も期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、視覚障害者の歩行中の事故に関する調査結果より、事故経験率が高いことが明らかとなった。視覚障害者による歩行中の事故の傾向と対策を通して、歩行空間のバリアフリー、ユニバーサルデザインに繋がるものであり、学術的意義や社会的意義がある。また、それらを踏まえた歩行訓練の手法について、歩行訓練をいつでも、どこでも実施できるという視点から、訓練の促進に繋がり、歩行事故防止としての効果も期待できる。更に、歩行訓練のデジタルトランスフォーメーション(DX)化によって、人出不足の解消にも繋がる。
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