研究課題/領域番号 |
20K02275
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 淑徳大学 |
研究代表者 |
松尾 加奈 淑徳大学, その他部局等, 准教授 (60727478)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | インディジナイゼイション / ソーシャルワーク / フィジー / ミャンマー / エンサイクロペディア・オヴ・ソーシャルワーク / ミャンマーにおける仏教ソーシャルワーク / インディジナスな知 / 国際ソーシャルワーク / 現地化 / ソーシャルワーク専門職によらない支え合い / インディジナス・ソーシャルワーク / ソーシャルワーク教育 / ソーシャルワークの現地化 / フィジー共和国の福祉実践 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、南太平洋小島嶼国の一つであり西欧ルーツのソーシャルワーク専門職教育カリキュラムを実施している南太平洋大学(University of South Pacific)のメインキャンパス、フィジー共和国を対象としてソーシャルワーク専門職教育を受けていない人々の活動事例(indigenous social work)を収集するとともに専門職教育によるソーシャルワーク(indigenized social work)との異同と効果を分析する。日本では先行研究が極端に少ないフィジー共和国のソーシャルワーク実践を明らかにし、ソーシャルワークの定義を専門職の枠組みから拡張する基礎資料となす。
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研究実績の概要 |
研究対象国への渡航制限が緩和されたことを受け、11月20日~26日までフィジー共和国スバを訪問、NGO「エンパワー・パシフィック」のソーシャルワーカーと南太平洋大学(USP)ソーシャルワークの教員に面会し本研究に関する意見交換をした。またUSP大学図書館にてアジア太平洋ソーシャルワーク教育学校連盟(APASWE)の理事経験者たちが1970年代以降フィジー国内でソーシャルワーク教育発足に向け開催していた研修に関する文献調査を実施した。 本研究の長期目標は、ソーシャルワークを専門職という枠組みから拡張することである。所属するアジア国際社会福祉研究所が2020~2021年度に実施した国際共同研究「“ソーシャルワークが必要なとき”とサービス提供者:人々はだれに支援を求めるのか?」(通称「どこ行く」調査)は、本研究とも関連が深いことから、報告書の編集発行を主導し年度末に 最終報告書を発行した。また、戦前日本の社会福祉教育萌芽期に欧米ソーシャルワーク専門職教育を伝播した生江孝之について、日本におけるソーシャルワーク教育の現地化(インディジナイゼイション)の一例として全米ソーシャルワーク協会編纂の「エンサイクロペディア・オヴ・ソーシャルワーク」に執筆投稿(査読付き)、11月に掲載された。さらにミャンマーにおける仏教ソーシャルワーク研究について編集執筆し、書籍「研究シリーズ 仏教ソーシャルワークの探求No.8 東南アジアにおける仏教とソーシャルワーク―カンボジア・ミャンマー編-」として2月に出版した。 他にも、第7回淑徳大学アジア国際社会福祉研究所国際学術フォーラム「国際ソーシャルワーク(International Social Work)教育は何を教えているのか?なにを教えるべきなのか?」の企画運営、フィリピンで難民支援NGOのソーシャルワーカーへのオンラインワークショップで講演した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画当初想定していたUSP教員がオーストラリアに移住、後任教員の研究と本研究のテーマが近似していたことが判明し現地調査の計画変更を余儀なくされたものの、今年度はUSP図書館の協力によりAPASWE理事経験者の貢献について文献研究を進めフィジーでの専門職ソーシャルワーク教育のコンテクストを整理するとともに、現地で非専門職ソーシャルワーク実践者と交流することができた。 また、アジア(ベトナム・タイ・スリランカ・ブータン)におけるソーシャルワーク専門職がいない地域で、人々は困ったときにどこに支援を求めに行くのか、という共同研究の成果、日本のソーシャルワーク教育のインディジナイゼイションについて文献研究を成果として発表した。これらは研究計画当初には想定されていなかったが、本研究を補完する役割を果たしている。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度に収集したフィジーの専門職ソーシャルワーク教育開発について文献研究の成果を執筆中である。また、フィジーのローカル・ガバナンス並びにオセアニア研究領域に知見の深い大阪学院大学鴻巣玲子教授(研究者番号30984893)に協力を仰ぎ、フィジーのソーシャルワーク施策の現地ヒアリング調査を実施、2022年度の報告と合わせて最終報告書を作成する。この報告書により、日本国内では文献が少ない南太平洋島しょ国の社会福祉(ソーシャルワーク)研究の基礎資料に資する記録とする。
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