研究課題/領域番号 |
20K02276
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
新藤 こずえ 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (90433391)
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研究分担者 |
岩田 美香 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (30305924)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 児童養護施設 / ケアリーバー / 知的障害 / 発達障害 / 社会的養護 / リービングケア / 自立援助ホーム / 障害のある若者 / 家族 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、家族による支援を期待できない障害のある子ども・若者を、ライフコース全体を通じて支援が必要となる存在と位置づけ、権利擁護および意思決定支援を含めた支援を福祉・教育・司法の視点から実証的に明らかにする。具体的には(1)児童養護施設等の社会的養護施設における障害のある子どものケアおよびアフターケアの実態をふまえ、(2)社会的養護における特別支援教育および障害福祉サービスとの連携や未成年後見制度活用の現状と課題を検討し、(3)社会的養護(児童福祉)から成人の障害福祉サービス(障害者福祉)への接続・移行システムを構想する。
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研究実績の概要 |
社会的養護の対象となっている子ども・若者について、障害の有無によって、子どもが抱える課題や支援に違いがあるのかを明らかにするため、児童養護施設を対象に実施した全国調査データの再分析を行った。その結果、障害の有無によって子どもが抱える困難や不足している力には差異があることが示された。一方、子どもの力を高めるために行われた支援については、障害の有無によって大きな差はみられないものの、ストレングスを意識した支援においては差異がみられた。しかし、児童養護施設等の入所措置や里親委託等が解除された者(ケアリーバー)を対象とした全国調査を分析した結果、社会的養護を離れたあとは、障害や心身の状況に関わる困難や障害福祉サービス等の社会資源の利用状況が把握されていない状況であることがわかった。そのため、知的障害や発達障害がある社会的養護を離れた若者の状況を把握するためには、社会的養護を離れたケアリーバーを政府として把握する制度や、障害のあるケアリーバーへの支援体制の整備が求められる。本研究では、そのてがかりとして、児童養護施設における未成年後見制度の活用や障害福祉サービスへの接続について検討を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルスの影響および大学における学務過多のため
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今後の研究の推進方策 |
今後は、前年度までに実施予定であった児童養護施設等を対象としたアンケート調査を行う予定である。アンケート調査項目は作成、検討済みである。また、児童養護施設職員等の調査協力者と事前に意見交換を行い、調査内容の適切性についても助言を受けており、実施可能な状況にある。
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