研究課題/領域番号 |
20K02286
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 長崎国際大学 (2022) 活水女子大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
馬場 保子 長崎国際大学, 人間社会学部, 研究員 (70623205)
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研究分担者 |
今村 嘉子 東京医療学院大学, 保健医療学部, 准教授 (00585143)
横山 加奈 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (20551683)
新田 章子 鎮西学院大学, 現代社会学部, 研究員 (30457501)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 離島・僻地 / アドバンス・ケア・プランニング / エンディングノート / 民生委員 / 地域づくり |
研究開始時の研究の概要 |
医療・福祉資源の乏しい離島・僻地で生活する地域住民や地域を支える民生委員、療養者の急変時に搬送を行う救急隊員に焦点をあて、都市部と比較しながら、自分らしい終末期を迎えるための地域の取り組みと阻害要因を明らかにする。また、自分の終末期の思いを実現するためにエンディングノートがどのように活用されているのか実態を明らかにする。調査結果を地域へ還元し、評価を行うことで、地域の強みを生かしたアドバンス・ケア・プランニングの推進の地域づくりを目指す。
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研究実績の概要 |
今年度も新型コロナウィルス感染症の影響でフィールド調査が行いにくい状況であった。しかし、長崎県看護協会の離島就業看護職研修で、これまでの研究成果をもとにACPについて報告する機会をいただいた。参加者の受講動機としては、テーマに関心があることや、看護実践に役立てたいからであった。離島看護師の強み、地域の強みを再確認できる内容であったと評価をいただいた。離島の自治体でもエンディングノートを作成しており、医療機関で活用していることがわかった。 昨年度行った調査で、エンディングノート書き方講座に参加した高齢者の11.9%は、エンディングノートをほぼ完成させていた。エンディングノートを完成させておらず、書こうと思うが書けないのは、女性、後期高齢者に多く、そのうちの42.9%はエンディングノートに取り組みたいと回答していた。エンディングについて“書くこと”を目的とせず、人生について語り合うきっかけをつくること、大切にしたい思いを家族と共有する機会を作るようなアプローチが必要である。今年度は、A市の長寿介護課、地域包括支援センター、社会福祉協議会、在宅サポートセンターと協力しながらエンディングノートの改訂版の作成を行った。ACPについて関心を持ってもらえるように、エンディングノートの巻末に切り取って使用できるオリジナルの『ACPカードゲーム』を付録として追加した。自治体のホームページからダウンロードできるようにして、手軽に取り組めるようにした。2023年4月の市民公開講座で、改訂版エンディングノートについて紹介した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
離島・僻地におけるACPの現状と課題について民生委員を対象に質問紙調査とインタビュー調査を行う予定であったが、新型コロナウィルス感染症の蔓延により2020年同様にフィールド調査が行えない状況であった。そのため2022年度は、調査フィールドを変更し、ACP推進のために取り組んでいる自治体と協力してエンディングノートの改訂版および「ACPカードゲーム」の作成を行った。
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今後の研究の推進方策 |
ACPの推進のためには、若い世代にもACPに関心を持ってもらうことや、ACPについて家族と共有するための働きかけが必要である。ACP推進のために取り組んでいる自治体、社会福祉協議会、在宅サポートセンターと引き続き協力しながら改定したエンディングノートとACPカードゲームを活用して、世代間交流が行えるような機会を企画する。参加者に対する調査を行うことで取り組みに対する評価を行う。 ACP推進事業について、それぞれの自治体でどのようなことに取り組んでいるのか、急変時のACPの意思表示の方法や、終活サポート事業について全国の自治体に対する質問紙調査を行い、現状を把握する。自治体で工夫して取り組んでいる事例についてまとめていく。
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