研究課題/領域番号 |
20K02287
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
|
研究機関 | 静岡県立大学短期大学部 |
研究代表者 |
加藤 恵美 静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 助教 (50381314)
|
研究分担者 |
井上 孝代 明治学院大学, 国際平和研究所, 名誉教授 (30242225)
伊藤 武彦 和光大学, 現代人間学部, 教授 (60176344)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | あいまいな喪失 / 離婚 / パンデミック / 心理社会的支援 / テキストマイニング / 保育所 / 保育士 / トラウマケア / レジリエンス / 研修プログラム / 離別体験 / 保育園児 / 保育所保育士 / 体験型研修 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、<親と離別した幼児>(以下:喪失体験児)に対する支援の重要な担い手としての保育士が保育現場でどのような対応をすべきか、という問題意識に立つ。そこで、保育所保育士対象の喪失体験児の実態と保育士の支援の実態に関する質問紙調査を実施し、その結果の分析を踏まえて、保育士対象の喪失体験児のトラウマ体験への「予防的・発達的」視点に立った「グループ表現セラピー」を用いた体験型研修を開発し実施する。
|
研究成果の概要 |
親と離別した幼児の支援の重要な担い手としての保育士がどのような対応をすべきかという問題意識に立ち、質問紙調査と保育指針の“あいまいな喪失” 理論(Boss, 1999/2005)による分析から、保育士は喪失体験支援が担えること、心理教育の枠組みによる体験型研修と担うべき専門性の範囲の検討、パンデミック下の保育での”あいまいな喪失”理論応用の必要性を明らかにした。国際オンラインシンポジウムを企画し「パンデミック下の子どもの現状と心理社会的支援:“あいまいな喪失”の視点から」で日本、イスラエル、シンガポール、アメリカの実践研究者が報告と心理社会的支援のあり方を検討した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義の1つ目は、保育士は喪失体験児の援助を担える専門性を備えた専門職であることを明らかにしたこと、2つ目は現職への喪失体験支援に関する心理教育の枠組みを用いた体験型研修を実施したこと、3つ目は”あいまいな喪失”体験支援における保育士が担うべき専門性の範囲を検討したこと、4つ目はパンデミック下における保育分野での”あいまいな喪失”理論(Boss, 1999/2005) の応用の必要性を提示したことである。 社会的意義としては、国際シンポジウムによって、あいまいな喪失体験をした子どもへの心理社会的支援の必要性が国際的視点からも明らかになったことである。
|