研究課題/領域番号 |
20K02289
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団 |
研究代表者 |
石橋 智昭 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団, ダイヤ高齢社会研究財団(研究部), 主席研究員 (10407108)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 介護の質 / ICF / 参加 / アウトカム指標 / QOL |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、先行研究およびICFコードから「参加」の程度を評価可能な指標を複数選定し、介護保険施設利用者の定期アセスメントデータから、各指標の分布及び経時的な変化を分析し、参加をアウトカムとする定量的な指標としての有用性を検証する。 さらに、ICFの生活機能モデルの枠組みに基づき、心身機能や身体活動面での改善が望めない状態の高齢者でも、職員の支援方法(環境因子)や本人の意欲を引き出す取り組み(個人因子)により、積極的な施設生活や他者との交流が実現される事例を抽出し、「出来ることが限られていく中にも、できるだけその人が望む生活を送れる環境をつくる」全人的な視点での“自立支援介護”の支援を可視化する
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研究実績の概要 |
本研究は、人間の全体像をモデル化したWHOのICFの「心身機能・構造」「活動」に加えて、生活・人生場面への「参加」の視点を介護の質の評価に反映するために、定量的な測定指標を開発することを目指しており、2021 年度(2年次)は、以下3点の取り組みを行った。 (1) 研究協力施設の新規リクルートは、コロナウィルスの影響で実施が困難と判断して、既存協力施設において研究を遂行する方法を選択した。既存協力施設の4法人26事業所から利用者2,400人のアセスメントデータを新たに取得することができた。これらのデータはパネルデートして既存のデータセットに統合された。 (2) 参加”指標の検討は、国内外における先行研究(文献調査)のレビューを継続するとともに、指標開発のため構成概念の検討・定義を行った。また、研究成果の社会実装を目指す上で、2021年4月より本格的に公的介護保険制度上でスタートする「科学的介護情報システム(LIFE)の詳細をサマリーした総説が掲載された。石橋智昭:「介護サービスの質の評価;国家プロジェクトLIFEへの期待と不安」応用老年学,15(1),4-11,2021. (3) 介護施設での試行用アセスメント表の開発は、上記にて検討した項目を含む「アセスメント表」(Ver.1)を最終年度に作成する計画である。同アセスメント表の評価は、既存協力施設の管理者にヒアリングし、有用性評価を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナの感染拡大により、研究協力施設の新規リクルートが困難となり、既存データの二次分析に研究計画を変更したため。
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今後の研究の推進方策 |
研究協力施設の新規リクルートを断念して、既存協力施設からのデータ収集を継続し、分析対象となるパネルデータを充実させる。
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